メインメニュー
都道府県別
月別アーカイブ

ここはインド?緑色の名古屋大仏とエキゾチックな像が鎮座する桃巌寺

布袋の大仏刈宿の大仏聚楽園大仏と、これまで愛知県に鎮座する特徴的な大仏について紹介してきました。

そして、愛知県にはこれらの大仏とはまた別の大仏が存在します。しかもそれは大都会名古屋に。

さらにそこには、大仏以外にも一見目を疑ってしまうエキゾチックな信仰物が鎮座してありました。

今回は特徴的な大仏が鎮座する名古屋市内の珍スポット、桃巌寺について紹介します。

目次

信長の父を弔う歴史あるお寺

今回紹介する珍スポットは、愛知県名古屋市の千種区にあります。

地下鉄東山線・名城線の本山駅から徒歩3分と大変アクセスがよいところに位置しています。

それにも関わらず物好きな筆者はわざわざオートバイで目的地へ行きました。

大仏があるとされるお寺の駐車場に停車すると、早速看板には名古屋大佛の文字。

「大佛」の文字に期待に胸を膨らませ、お寺の境内へ入っていきます。

名古屋大仏が鎮座するとされるこのお寺の名称は桃巌寺(とうがんじ)

上記写真のように特徴的な山門脇の岩には、「史跡名勝 別格地 桃巌寺」と彫られていて、大変由緒あるお寺であることがうかがえます。

それもそのはず、このお寺は愛知県にゆかりある尾張戦国武将・織田信長の父信秀の菩提を弔うために創建されたということです。

桃巌寺の名称は、信秀の法名から取られているということ。

現在でも境内では織田信長の父信秀の菩提を見ることができます。

珍スポットとして紹介されることが多い場所だけど、このお寺自体は大変由緒ある場所なんですね。

街中に鎮座する緑鮮やかな大仏

由緒ある場所とは言っても、特徴的な大仏が鎮座しているという事実には変わりありません。

境内を散策していると、山門から入った奥の方に何やら不可思議な気配があるように思われます。

その気配のするほうに進んでいくと・・・

∑(๑ºдº๑)!!

境内の奥の方にいらっしゃしました、これが噂に聞いた名古屋大仏となります。

完成したのはなんと1987年と、有名な奈良や鎌倉の大仏と比較してかなり最近のものになります。

全高15m(本尊10m、台座5m)ということで、当然のことながら筆者の身長など軽く凌駕している巨大さです。

後ろに写っているマンションと比較してもかなりの大きさであることがわかります。

またこの名古屋大仏が特徴的なのは、その全身に彩られた鮮やかな緑色

青空の日にはその緑色がさらに際立って映えますね。

なんでも、漫画家で名古屋出身・鳥山明の「ドラゴンボール」に登場するピッコロの体色と似ていることから、それと比較されることがあるとかないとか(笑)

名古屋大仏自体もすごいですが、大仏の下にあるものもまたすごい。

まるで、生きているかのように躍動的な象がいるのです。

また象の隣には、異国風な仏教法衣に身をまとった僧が大仏に念仏を唱えているようです。

躍動的な象に異国風な法衣の僧、それらはどちらかというと、日本仏教のルーツとなる中国など東アジアのものというよりは、仏教誕生地のインド伝来のもののような印象を受けます。

グローバル時代だからこそ誕生することができた大仏ということでしょうか。

台座には「諸行無常 諸法無我 涅槃寂静」と仏教の尊い教えが達筆で書かれています。

また、近くには「名古屋大佛 真前参詣について」という参詣に係る注意書きがありました。

「大佛さまは見物の対象ではなく佛教信者が禮拝参詣するご尊像です」

「喧騒にならず」「佛様と無言の対話をしてほしい」

このような文言から、大仏はおもしろおかしく見物するのではなく、きちんと参詣してほしいというお寺の思いが伝わってきますね。

筆者も写真撮影するだけでなく、大仏にきちんと祈願を捧げます。

また大仏の近くには、仏教の教えが刻まれた巨大な手も鎮座してありました。

まさか名古屋市内にこんな緑色の大仏があるなんてびっくりですね!

いざ本堂へ

参拝の順序に反して先に大仏を紹介してしまいましたが、本来お寺は先に本堂から参拝するのが正しいはず。

ということで、大仏の先に参拝した本堂について紹介します。

木々が生い茂っているため、外からは全体的に本堂がどのようになっているかを見ることができませんでした。

しかし本堂内に入ると、信長の父の菩提寺ということもあり、大変立派な建物であることがわかります。

名古屋大仏が製作される途中の様子を撮影した写真が貼ってありました。

どのようにしてあの大仏が作られたかがわかる貴重な資料ですね。

また本堂には直径1mと日本一巨大で、さわると過去の悪業が消滅するとされる木魚があります。

筆者もこの木魚にさわり、今までの悪業がリセットされることを願います・・・

なぜか採取したと思われる蜂の巣まで飾ってありました(汗)

いったい何のためにお寺の本堂にこんなものが・・・

すごいのは大仏だけではなかった

そしてこのお寺における珍スポット的なものは、名古屋大仏だけではありませんでした。

本堂へ入って左奥の御内陣にそのものが鎮座しています。

本堂左奥の御内陣へ行くには、1,000円をお寺に納める必要があるようです。

早速筆者はお寺の住職の方にお金を納めて、この御内陣を参観することにします。

(扉から入るとすぐに、上半身を露わにして横たわる弁天様がいましたが、そちらは撮影禁止となっておりました。興味がある方はぜひ参拝して直接弁天様をご覧ください。)

御内陣は光り輝くような仏具や獅子が飾られており、絢爛豪華といった印象を受けます。

この御内陣においても、まずはきちんと礼拝をいたします。

右側には、外で見た緑色のものとは異なり、全身が金に彩色された名古屋大佛が鎮座してありました。

ここまではこの御内陣において特に変わった印象は見受けられません。

しかし、何も知らない方が入ると、ちょっとびっくりしてしまうようなものが左右奥の棚に鎮座してあるのです。

おそるおそる覗いてみると・・・

∑(๑ºдº๑)!!

うすいカーテンがかかった棚に鎮座しているのは、たくさんの男根像!?

そう、これはインドで古くから行われてきたリンガ崇拝における男根像なのです。

ヒンドゥー教において、このリンガは宇宙の最高神であるシバの象徴として崇拝されているものです。

そして、現在の信者はリンガ崇拝のことを少しも性器崇拝と思っていないそう。

何も知らない人が見たら、びっくりして一見卑猥なものと思われるかもしれませんが、決してそのようなものではなく、きちんとした信仰の形なのです。

ひとつひとつよく見てみると、蛇が巻きついているリンガ、

先っぽに鼠がちょこんと乗っているリンガなんていうものもありました。

調べたところによると、このお寺の住職はインドへ渡った際に、インドの信仰に深く影響を受けたということです。

その住職におけるインド信仰影響のもとで、このようにたくさんのリンガがお寺に鎮座しているということでした。

最初見たときはびっくりしたけど、リンガ崇拝は古代インドから存在する信仰の一形態なんですね。

屋上のパコダ塔

御内陣を一通り参観したあとは、そこからさらにパゴダ塔があるとされる屋上へと進みます。

パゴダ塔とは、仏教において釈迦の遺骨や経文を納めるための仏塔のことです。

とても頑丈そうな扉を開けると階段があり、それを上ると屋上へと着きます。

まさかこんな名古屋の街中にパゴダ塔なんてあるの?と思ってしまいますが、屋上に大変立派なパゴダ塔が屹立してありました。なんというか非常にエキゾチックです。

その塔には長方形状の入口があり、仏塔の中を覗くことができるようです。

そんな入口があったら入りたくなるのが筆者の性分、おそるおそる中を覗いてみます。

屋上への入口には、ラマ神雌雄白龍霊神が祀られていると説明されていましたが、真ん中に鎮座している蛇状のものがラマ神、左右に鎮座しているのが雌雄白龍霊神でしょうか。

左側に鎮座している木彫りの白龍霊神は、目を見開き歯や舌を出してすごく仰々しい表情をしております。

股の下からは大変立派なリンガが飛び出して見えており、その近くにはまた立派な木彫りのリンガ。

右側に鎮座している木彫りの白龍霊神も、左側のものと同じく目を見開き歯や舌を出していて、これまたすごく仰々しい。

耳に手を添えているようにも見え、「よく聞こえないよ?」といった感じでしょうか。

そして胸の乳房はものすごい巨大です。

他にもいろいろ

ここまで紹介していきたい以外にも、桃巌寺の境内には大変特徴的なものが散見されました。

こちらの火鉢には躍動的な象が対になり、前足を上げて鼻同士を接触させております。

名古屋大仏の下に見られた象もそうでしたが、大変エキゾチックな雰囲気が醸し出されております。

また近くの小屋には、これまた巨大なリンガが祀られていました。

「生命の根源」と書かれていて水が流れるこちらのじょうろのようなものも、リンガを意識しているのでしょうか。

なぜか国民的アニメキャラクターのキーホルダーが木にぶら下げられている場所もありました。

そして、内陣の拝観料を支払った際に住職の方から、「開運守」と書かれた手のひらにのるほどの包みをいただきました。

開いてみると、中には願文と小さな金色のリンガのお守り。

まさかこんなものにもリンガが入っているとは思いもよらなかったぜ。。

普通のお寺とは一線を画する、エキゾチックでロマンある素敵な場所、気になる方はぜひ桃巌寺へ!

訪問日:2019年6月23日、2021年8月8日

詳細情報

クリックして応援お願いします!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次