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林泉寺の縛られ地蔵尊、江戸時代からの信仰により存在する奇景とは?(東京都文京区)

日本各地に存在している珍スポット。それらは現代になって生みだされたものが多い一方で、古くからの歴史を持つものも一定数存在します。

その歴史については時代・背景などの点において様々なものがあり、珍スポットを非常に奥深くしている要因の一つと言えるでしょう。

そのような歴史ある珍スポットの傾向の一つとして、古くからの信仰によって存在しているというものがあります。

そこで今回は、こうした歴史ある珍スポットの例として、林泉寺の縛られ地蔵尊を小編にて紹介します。

珍スポットって歴史が浅い印象がありますね。

ところが由緒ある珍スポットというのもきちんとあるのよ。今回はどのような珍スポットを見ることになるのかしら。

目次

いざ、林泉寺の縛られ地蔵尊へ!

今回紹介する珍スポット・林泉寺の縛られ地蔵尊は、東京都文京区小日向にあります。丸の内線茗荷谷駅より徒歩1分ほどの場所に位置していますが、この日は同じ文京区内の珍スポットである猫ビルを見た後に、徒歩で目的地へと向かいます。

駅に到着して、大通りから住宅街へと続く細い小道に入って坂道を下っていくと、林泉寺は見えてきます。その外観は、お寺という言葉から連想されるような古風な日本建築ではなく、現代的なものとなっておりました。

公式HPによると、その由緒は「慶長7年(1602年)伊藤半兵衛長光の開基、通山宗徹を開山として創設された400年の伝統ある曹洞禅宗のお寺」と説明されており、非常に歴史あるだということがわかります。

建物右の階段から登ると、そこにはまたモダンな本堂が建っていました。本堂周辺にはたくさんのお墓があり、お参りに来ている方もいらっしゃいましたが、それ以外には観光客などの人影は見当たらず、大変静かな印象を受けました。

本堂前には、「しばられ地蔵尊」と掲げられた木造の建物があり、屋根の下には今回の主役が鎮座しております。早速その方のお姿を見ていくことにしましょう!

∑(๑ºдº๑)!!

なんと屋根の下には、数えきれないほどたくさんの縄で縛られているお地蔵さんが鎮座しているのでした…!

お寺などで目にするお地蔵さんがこのように大量の縄で縛られている光景は、我々の平々凡々たる常識を突き崩すようなものであり、その不思議さは珍スポットと呼ぶにふさわしい場所でしょう…!

いったいなぜ、お地蔵さんがこのように縄でぐるぐると縛られているかが気になるところですね。その理由については、境内の由緒板や公式HPに記されておりました。

それによると、このお地蔵さんについては、「人々が願いをかけるときに地蔵尊を縄でしばり、願いが叶うと縄をほどく」という古くからの信仰があるそうで、「盗難避け、厄除けにご利益があると言われ、年に一度、年末に縄がほどかれて供養されて」いるということです。

また、大岡政談や銭形平次にも登場していて、「江戸砂子」には小日向林泉寺のしばり地蔵は大変有名であるとされていることから、「縛られ地蔵」として有名になったのは江戸時代からと考えられるそうです。

願いをかけるためにお地蔵さんを縄で縛るという信仰によって、このようににわかには信じがたい光景を作り出しているということがこれらの事実から読み取れますね。

参拝者の方もお地蔵さんを縄で縛ることができるとのことで、お地蔵さんのすぐそばにある、縄がかけられた賽銭入れには、「縄をお使いの方は心ばかりの浄財をお願い致します」という案内が貼られておりました。

また、縛られ地蔵が鎮座している小屋のすぐ隣には何体ものお地蔵さんが祀られており、「南無縛られ地蔵尊」という幕がかけられていました。

この中央に鎮座しているお地蔵さんは、なんと400年前から存在している初代縛られ地蔵尊ということです。全体が黒っぽくなっていることからも長い年月を経たものであることを伺うことができ、大変もろくなっているため触れないようにとの注意書きもされておりました。

このように、歴史ある縛られ地蔵尊が鎮座した林泉寺は、大変見どころあるお寺となっておりますが、注意してほしいのは縛られ地蔵尊の見学だけで終わらせてはいけないということ。

お寺の注意書きにも、外階段から上がった2階の本堂の御本尊様に参拝してからお地蔵さん参りをするようにと記載されております。訪問する際は、きちんとこの決まりを守るようにしましょう。

お地蔵さんを縄で縛るのは信仰によるものであって、決して罰当たりなものではないのね!

まとめ

今回紹介した珍スポット・林泉寺の縛られ地蔵尊、いかがでしたか!?

数えきれないほどの縄で縛られたお地蔵さんは、我々のお地蔵さんに対する常識を覆すような光景であり、願掛けという江戸時代からの信仰と結びついた珍スポットということができるでしょう。

関連記事にも記載しているように、東京都文京区にはこれ以外にもいくつか珍スポットがあるため、休日の散歩に併せて訪問するのもよいと思われます。

たくさんの縄で縛られたお地蔵さんから感じるロマン、気になる方はぜひ林泉寺の縛られ地蔵尊を訪問してみましょう!

まとめ
  • 林泉寺の縛られ地蔵尊は、東京都文京区小日向に位置している。
  • 境内には数えきれないほどの縄で縛られたお地蔵さんが鎮座している。
  • 縄で縛られているのは、人々が願いをかけるときに地蔵尊を縄でしばり、願いが叶うと縄をほどくという江戸時代からの信仰によるものである。

訪問日:2023年12月23日

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