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浅野祥雲の故郷・岐阜県中津川の坂本神社八幡宮に立つコンクリート像

珍スポット界の巨匠にして、東海を代表する天才コンクリート像造形師の浅野祥雲。

桃太郎神社、関ヶ原ウォーランド、五色園の3大聖地を初めとして、彼の作品は東海地方の各地に散在しています。

そして、浅野祥雲の故郷・岐阜県中津川市においても、その作品を見ることができます。

そこで今回は、彼のコンクリート像2作品が見られる坂本神社八幡宮について紹介します。

浅野祥雲って名古屋の人だと思っていました。

たしかに活躍したのは名古屋だけど、出身は岐阜県中津川市なの。
今回はそんな彼の故郷の神社で見られる作品を紹介するそうよ。

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目次

作品その1:木村新次郎先生之像

今回紹介する珍スポットは、岐阜県中津川市にある坂本神社八幡宮になります。

JR中央西線沿いに位置していますが、最寄り駅の美乃坂本駅から徒歩30分もかかるため、中央自動車道の中津川ICで降りるなど自動車で行った方がよさそうです。

筆者は浜松に在住しているため、オートバイで国道257号から北上し恵那を経由して、約2.5時間近くかけて目的地へ行きました。

筆者が現地へ行った経路

目的地付近は民家や田畑があるような閑静な田舎といったところです。

そして坂本神社八幡宮へと続く参詣道前へと到着しました。

「工事中」「まわり道」と書かれた看板が建てられておりましたが、日曜日に行ったこともあり休工中だったので、そのまま通ることができました。

参詣道を進んでいくと、何やら道脇で台座上にたつ暖色系の像

これまで浅野祥雲作品をいくつか見てきた人なら、これのことかとピンとくるはず。

他の車両も通行していたため、邪魔にならないようにオートバイを道脇に停車して、コンクリート像へと向かいます。

∑(๑ºдº๑)!!

これがこの坂本神社八幡宮にある浅野祥雲作品の1つ、木村新次郎先生の像になりますが、

前知識がないと、「木村新次郎先生って誰っ!?」と思われるかもしれません。

浅野祥雲研究書「コンクリート魂 浅野祥雲大全」(大竹敏之著、青月社 2014年)によると、この方は祥雲の小学校時代の恩師ということで、没後に彼を慕う教え子たちの要望により、昭和28年に建立されたということです。

片手に扇を持ち、和服姿でまっすぐと立って遠くを見据える姿には大変な威厳があります。生前も地元の人から尊敬されるような人格者だったのでしょう。

被写体を様々な角度から眺めてみることにします。

右側よりの眺め。

左側よりの眺め。

横から見るとまっすぐと立つ姿勢がよりよくわかり、木村新次郎先生の凛々しさが伝わってくるようです。

背後にまわってみますと、若干彩色が剥がれていましたが、こちらもまた良い。

さらに、先生が立つ台座下には面白い発見がありました。

台座下に彫られているのは「昭和二十八年八月 子弟一同」とともに「祥雲作」の文字で、彼が作ったことを裏づける、ファンにはうれしい発見

同様の例は愛知県の岩崎御嶽社の作品にもありましたが、祥雲の作品か確認する際は、作品が立つ台座裏を確認するとうれしい発見があるかもしれません。

CHECK

坂本神社八幡宮の浅野祥雲作品の1つは、参詣道脇に立つ木村新次郎先生の像。台座裏の祥雲の文字も要チェック。

コンクリート像が立つ台座裏に彫られた文字は要チェックですね。

神社境内

参詣道に立つ木村新次郎先生の像に続いて、神社境内にあるとされるもう一つの作品を見に行きます。

神社境内は深い森に囲まれており、観光客の姿もなく静かで、神秘的な空間の中にあるようです。

入口横に御由緒の説明もありました。

創建は西暦702年と古く、中山道の要衝にあるため交通量が多く、旅人が恵那神坂の山霊に道中祈願をしたことが坂本神社の名号に由来しているとのことです

また戦国時代には、甲斐の武将・武田勝頼軍の美濃攻めに巻き込まれて灰燼に帰すも、その後徳川時代に領主や村民の努力により復興したという歴史もあるそうです。

入口の鳥居も重々しく、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

階段を上がって境内奥へと進んでいくと、神社本堂がありました。

もう一つの浅野祥雲作品を見る前に、御祭神にきちんと参拝します。

こういうスポットへ行った際は、きちんと神様にもお参りしないとね

作品その2:神馬

参拝した後、いよいよ次の浅野祥雲作品とご対面になります。

神社境内の中央には祭りごとなどを行う神楽殿がありますが、もう一つの作品はこの神楽殿の正面向かって右にあります。

∑(๑ºдº๑)!!

こちらが坂本神社八幡宮にある2つ目の浅野祥雲作品、神馬になります。

毛並みがよく、遠くを見つめて片足を上げる姿は、神馬よろしく厳かな雰囲気を醸し出しており、今にも走り出しそうなリアル感。

前掲書「コンクリート魂 浅野祥雲大全」によると、こちらも木村新次郎先生の像と同じく、昭和28年に建立されて神社に寄贈されたとのことです。

正面左斜めから眺めてみると、まるで神馬に見つめられているようで、こちらは少し可愛い印象も受けます。

後ろへまわって見ました。すると、台座裏にまたしても彫られた文字。

近づいて何と彫られているか確認してみることにします。

「當社 氏子総代連中 なごや」の後に「浅野祥雲」の文字…!

木村新次郎先生の像と同じく、これまた台座裏には彼の作品であることを裏づける文字が彫られていました1度ならず2度までものうれしい発見です。

CHECK

坂本神社八幡宮の浅野祥雲作品のもう1つは、境内に立つ神馬の像。こちらの台座裏の浅野祥雲の文字も要チェック。

まとめ

今回の珍スポットは、ある程度浅野祥雲の作品を見てきたファンが楽しめる珍スポットだと思います。

逆に初心者には少しレベルが高いかも…(汗)

また作品も2つしかないため、中津川の栗きんとんなど他の目的と併せて訪問することをお勧めします!(中津川には、他にも浅野祥雲作品を見られるスポットがあるそうです(笑))

浅野祥雲の故郷から感じるロマン、興味がある方はぜひ坂本神社八幡宮へ!

まとめ
  • 浅野祥雲の故郷・岐阜県中津川市の坂本神社八幡宮には、彼の2つの作品がある。
  • 1つ目は神社への参詣道脇にある木村新次郎先生の像
  • 2つ目は神社境内にたつ神馬の像
  • どちらの像の台座裏にも「祥雲」の文字が彫られている。
  • 作品は2つだけであるため、他の目的と併せて訪問することがおすすめ。

これまた面白い話を聞いたぞ。中津川には他にも祥雲先生の作品があるらしいから、今週末それらと併せて見に行くことにしよう。

訪問日:2022月8月28日

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