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妙楽寺、たくさんの無縁仏の墓石群が映し出す現代の世相とは?(愛知県豊田市)

珍スポットと呼ぶのもためらわれるように厳かだが、しかし稀有な場所であることには間違いのなく、いろいろと考えさせられる場所が、愛知県の山奥にあります。

今回紹介するそのような場所とは妙楽寺の無縁仏の墓石群、そこではいったいどのような光景を見ることとなるのでしょうか。

目次

無縁仏の墓石群

今回紹介する妙楽寺の無縁仏の墓石群は、愛知県豊田市花沢町にあります。この日は比較的近い距離にある珍スポット・ネオキタロー村を見たあとに目的地を目指します。

国道301号を心地よくツーリングしていると妙楽寺の案内板が立っており、その案内に従って脇道へ入ることで目的地へと行くことができます。

目的地へ着くと駐車場があったためそこに駐車、近くにはモトクロス場や休み茶屋、お寺の本堂などがありたくさんの人でにぎわっていました。(写真はどうやら取り忘れてしまったようです。残念…)

駐車場から少し坂を上ると墓地へと到着しますが、そこではL字上に墓地の周りを取り巻いているあまりにもたくさんの墓石に圧倒されました。

∑(๑ºдº๑)!!

とても数え切れないほどの墓石は斜面にほとんど隙間なく配置されており、圧倒されるような光景となっております。

現役の墓地を取り巻いているこれらの墓石の数々は、核家族や少子化などにより家系が途絶えて無縁仏となったお墓を引き取ったものだということです。

引き取り始めたおよそ40年前にはそれほど多くなかったが、平成に入ってだんだんとその数が多くなり、今ではその数は2万基にも及んでいるということです。

つまりは墓石の墓ということであり、それが作り出している光景は無縁社会という言葉に表されるような現代の世相を映し出していると言えるでしょう。

これまでこのブログでは、様々なおもしろおかしい珍スポットを紹介してきましたが、このたくさんの無縁仏については珍スポットと呼ぶのもためらわれるような場所であり、いろいろと考えさせられるものがありました。

非常にたくさんの墓石ですが、それにも種類があり、中には旧日本陸軍歩兵のものまで。

珍スポットと呼ぶのには少しためらわれるような場所ですが、しかしとても稀有な場所であることには間違いないようです。

CHECK
  • 妙楽寺の墓地を取り巻くように配置されている非常にたくさんの墓石は、約40年前から無縁仏の墓として引き受けてきたもので、現在ではその数約2万基にも及んでいる。
  • 少子化や核家族化などにより家系が途絶えて無縁仏となったたくさんのお墓の光景は、無縁社会という言葉に表されるような現代の世相を映し出している。

墓石以外の要素

たくさんの無縁仏の墓石ですが、その中には墓石以外の像なども混ざっています

たくさんの墓石の中に混ざった上の写真の像などは非常にリアルで、中には眼鏡までかけているものまでありました。墓石の中にまざっているのはまた少し変な印象を受けます。

他にも江戸時代の身なりをした石像。これも一種の墓石なのでしょうか…

見上げると上の方にずらっと並んでいるのは観音様の像。たくさんの墓石のなかに、これまたたくさんの人型の像が並んでいるのは目立つもので、自然と目に入ってしまいます。

上へあがるとこれら観音像の後ろ姿を見ることができました。そしてそこには大きく伸びをした観音様のような像が隠れていたことがわかり、少し滑稽な印象も受けます。

観音様はたくさんの墓石のなかで、無縁仏の成仏を祈っているのでしょうか…

他にも、墓石の上にたつたくさんの稲荷の像。さすがにこれはもう墓石ではないでしょう…

墓石のなかに、さりげなく布袋様も潜んでいたりします。墓石の雰囲気に似合わず、これまたすごい笑顔だ…

どうやらこの場所には無縁仏の墓石だけではなく、撤去されたと思われるたくさんの石像もところどころに鎮座しているのでした。

無造作に放り出されたようなたくさんの石材を前に停車しているショベルカー。この車両によりこの場所を整理しているのでしょうか。

さらに小高い山の上にはたくさんの水子供養の像があるそうです。残念ながらこの日筆者は登り方がよくわからず、その場所には行きませんでした。

CHECK
  • 無縁仏の墓石のなかには、由緒不明のたくさんの石像も混ざって鎮座している。

まとめ

今回紹介した妙楽寺の無縁仏の墓石群は、このブログで紹介している他のおもしろおかしい珍スポットとは異なり、珍スポットと呼ぶにはためらってしまうような場所で、現代社会の在り方についてもいろいろと考えてしまうことでしょう。

目に入ってくる墓石の数だけ途絶えた家系があるということで、それは現代の無縁社会が平成に入って加速度的に進んでいることを意味しているとも言えます。

非常に稀有な光景を見ることができますが、あまり興味本位で行ってはいけないような場所であるようにも感じました。訪問する方は敬虔な気持ちで行ったほうがよさそうです。

まとめ
  • 妙楽寺の墓地を取り巻くように配置されている非常にたくさんの墓石は、約40年前から無縁仏の墓として引き受けてきたもので、現在ではその数約2万基にも及んでいる。
  • 少子化や核家族化などにより家系が途絶えて無縁仏となったたくさんのお墓の光景は、無縁社会という言葉に表されるような現代の世相を映し出している。
  • 無縁仏の墓石のなかには、由来不明のたくさんの石像も混ざって鎮座している。

訪問日:2022年11月27日

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