たくさんの商業施設やレジャー施設、オフィスなどがあり、毎日多くの人が行き交う大都会・新宿。
特に、飲食店や遊戯施設、映画館などがあつまる歌舞伎町は、札幌のすすきの、福岡の中州と並び、日本三大歓楽街とされています。
このような歌舞伎町は、国内外からも多くの人が集まる世界的な繁華街として賑わっています。しかし、そのすぐ近くには、歓楽街のイメージからは想像もつかない不思議な神社がひっそりと存在しています。
今回はそんな歌舞伎町に存在する珍スポット・稲荷鬼王神社に足を運んできました。そこではいったいどのような光景を見ることができるのでしょうか。

歌舞伎町っていうと、繁華街で遊ぶイメージしかありません。



ところがそのような歌舞伎町からは一見想像もつかない不思議な神社が存在しているのよ。
稲荷鬼王神社
今回の珍スポット・稲荷鬼王神社は、東京都新宿区歌舞伎町にあります。この日は、中央線新宿駅で降車して目的地へと向かいます。
新宿・歌舞伎町にある神社


新宿駅から北の方へ20分ほど歩くと、日本有数の歓楽街・歌舞伎町のイメージとはかけ離れた神社の鳥居が見えてきました。


多くの人で賑わう町の雰囲気とは異なり、境内全体は静かでひっそりとしていました。参拝者も多くはなく、落ち着いた時間が流れています。


境内に入ったところに鎮座する狛犬ですが、一般的な神社で見かけるものと比べるとかなり印象が異なります。胴体が長く毛並みもすっきりとしており、どことなくスタイリッシュな雰囲気を感じました。


口を開いている右側の狛犬も印象的ですが、口を閉じている左側の狛犬もどこか不機嫌そうな表情をしており、見ていておもしろい像です。
鬼王神社の水鉢
このように歌舞伎町のイメージとは異なる閑静な神社ですが、境内にはもっと驚くべき珍光景が存在しています。


1つ目は非常に目立たない場所にあり、筆者もあやうく見落とすところでした。それは神社の鳥居横にひっそりと存在しています。柵の向こう側をのぞいてみると、そこには驚きの光景が待っていました……!


∑(๑ºдº๑)!!
なんとそこには、大きな岩を支える鬼の像が文字通り鎮座していました…!歌舞伎町の神社で岩を支える鬼に出会うとは思わず、筆者も大興奮です!


この奇抜な鬼の石像の近くには案内板が立っており、そこには下記のように記載されておりました。
説明によると、この石像は「鬼王神社の水鉢」(きおうじんじゃのみずばち)というもので、制作時期はなんと江戸時代。所有者が刀で切りつけたところ災いが続いたという、まるで怪談のような伝説まで残されているそうです。歌舞伎町のど真ん中に、こんな奇妙な文化財が残されているとは驚きですね。


腕は膝の上にのせているだけで、頭の上だけで巨大な水鉢を支えているのがまたおもしろいところです。鬼の苦しそうな表情を見ていると、なかなか過酷な役目を任されているようにも感じられます。


しかし後ろに回ると、巨大な水鉢は頭を支えそうな鉄の支柱によってしっかり補強されていました。さすがに鬼といえども、自分より大きな水鉢を頭だけで支えるのは難しかったのでしょうか。
水鉢には鳩がのっていたり、レモンがお供え物として置いてあったりなど、ちょっとした点が見ていて微笑ましいです。
恵比壽神社


次に、入り口の鳥居から参道を進んて行くと、左手に「恵比壽神社」があります。一見普通の神社のようにも見えますが、よく見てみると、こちらにもまた不思議な光景が表出しているのでした…!


∑(๑ºдº๑)!!
なんと、恵比壽神社の鳥居の上には、木のケースに入った船の模型が乗っていたのです…!鳥居の上にこんなものが乗っているなんて、いったいだれが予想したというのでしょうか…!


鳥居の上に船の模型が飾られている神社なんて、これまで見たことがありません。歌舞伎町の片隅に、このような珍光景がひっそりと隠されていたことには驚かされました。


近くの案内板には、下記のように鳥居の上の船の模型が説明されております。
鳥居の上に置かれていた船は「恵比寿宝船」と呼ばれるものなのだそうです。福徳や御利益を授かれるように安置されているとのことですが、鳥居の上に船が飾られている神社は珍しく、筆者も初めて目にしました。
眼球食鬼


本堂横の道を進んでいくと、不思議な光景はまだまだ続きます。ふと足元に目を向けると、そこには思わず二度見してしまうような像が置かれていました。


∑(๑ºдº๑)!!
足元に置かれていた石像。鬼のような顔をしつつ、カタツムリの殻や戦車のキャタピラのような胴体を持っており、なんとも不思議な姿をしています。近くの石板には「眼球食鬼」と書かれていましたが、手には眼球のようなものを持っており、どこかホラーめいた雰囲気も感じられました。


境内にこの眼球食鬼様のご由緒が掲示されており、そこには以下のように書かれておりました。
一見すると昔からある石像のように見えますが、実は令和4年に奉納された比較的新しい石像とのことでした。目の病気平癒や視力低下防止のご利益があるとされ、鬼が持っている眼球部分をハンカチなどで拭いて参拝するとのことで、他ではなかなか見られない独特な参拝方法です。


名前が示すように、表情や外観はどこか恐ろしげで、妖怪のような異様な雰囲気を放つ眼球食鬼。しかし、その見た目とは裏腹に、人々の目の健康をもたらしてくれるありがたい存在なのだそうです。


鎮守の杜まちかど博物館
さらに、参道には普通の神社では見ないような意外なものが掲示されており、思わず目を止めてしまいました。


∑(๑ºдº๑)!!
なんと、参道の横にはたくさんの映画のポスターが並べられていました…!通常の神社からはイメージもつかないようなポスターが掲示されているのは、まさしく珍光景ということができるでしょう…!


掲示板の下に置かれている案内板によると、稲荷鬼王神社の隣にはかつて「大久保館」という映画館が存在しており、その歴史を後世に伝えるため映画資料の展示が始まったのだそうです。
当初は毎年9月の大祭期間限定で映画ポスターやチラシなどを展示していましたが、好評だったことから常設展示へと発展。現在は「鎮守の杜まちかど博物館」として、映画資料だけでなく小泉八雲や島崎藤村など地域ゆかりの文化人に関する展示も行われているということです。
このように、一般的な神社では見ないような掲示がされているのも、この稲荷鬼王神社の珍光景の1つとなっています。
富士塚
最後に、参道の奥の方で圧倒的な存在感を示しているのが、道の両脇に築かれた巨大な富士塚です。史跡スポット好きでもある筆者にとっては垂涎の光景で、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。


境内には特に案内板は見かけなかったのですが、公式HPによると、このように参道を挟む形で富士塚が配置されている例は珍しく、その間を通ることで富士山の胎内を巡るのと同じご利益が得られるそうです。





水鉢、鳥居の上の船、眼球食鬼、ポスター、富士塚…
本当に珍光景が盛りだくさんの神社ね。
まとめ


今回紹介した珍スポット・稲荷鬼王神社、いかがでしたか!?
国内有数の歓楽街である歌舞伎町にありながら、その場所柄からは想像もできないような水鉢、鳥居の上の船、眼球食鬼、ポスター、富士塚などの不思議な光景が広がっていました。
新宿へ行った際は、都会の喧騒から離れて少しお参りしてみるのも、よい息抜きになるかもしれませんね。
歌舞伎町の片隅にたたずむ神社から感じるロマン、気になる方はぜひ稲荷鬼王神社に足を運んでみてください!
アクセス・施設情報
- 住所 :東京都新宿区歌舞伎町2丁目17−5
- アクセス:東京メトロ副都心線、都営大江戸線 東新宿駅から徒歩3分
- 拝観時間:境内参拝は24時間/社務所受付は9:00~17:00
- 拝観料 :無料
- 公式HP :https://www.kiou-jinja.or.jp/
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