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秋葉原の由来は浜松でなく名古屋!?浅野祥雲作品もある秋葉山円通寺

名古屋市内にあり、浅野祥雲作品も見ることができる秋葉山円通寺

熱田神宮に近くアクセスもよいということで、参拝や観光はもちろん、珍スポット好きで浅野祥雲ファンならその像を見に行ったことがある方もいるのではないでしょうか。

そんな円通寺、浜松に暮らす筆者として見過ごせない一面を有していることに気づきました。

今回は円通寺について気づいてしまった新たな一面を、浅野祥雲作品とともに紹介します。

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目次

境内には浅野祥雲像

今回紹介する珍スポットは名古屋市熱田区にあり、自分が以前熱田に住んでいた時は何度も行ったことがありました。

山門は割ときれいで、いかにも立派な寺院といった感じです。

浅野祥雲作品は山門から入って境内の左奥にあります。

まずは、浅野祥雲作品について見てみましょう。

ありました!この赤色をした奥の1体と、手前の2体が浅野祥雲の作品となります。

奥側の1体は浅野祥雲がよくテーマとして扱った毘沙門天像。

悪鬼を踏みつけながら、堂々たる姿勢で立っています。

踏みつけられた悪鬼の表情がまたいい味を出しています。

撮影していると、様々な角度から対象を写真を撮りたくなるのが筆者の性分

境内の外へ出て後ろへ回ってみます。なるほど、外からだと後ろ姿はこのように見えるのか。。

手前の2体は香炉を抱えた天邪気。

右側の方は楽しそうに見え、左側のほうは少し戸惑っているように見えるなどの個性も見えていいですね。

浅野祥雲ファンなら一見の価値ある作品だと思います。

日本最古の秋葉出現霊場?

珍スポット関連だと浅野祥雲作品がある場所として知られる秋葉山円通寺ですが、筆者はここで別の観点から円通寺の新たな一面に気づきます。

上の2枚の写真は境内前に掲げられた幟。

そこには天狗の羽団扇と秋葉三尺坊大権現秋葉山といった言葉。

筆者は以前、秋葉の大天狗面の記事で、現在の浜松市に存在する秋葉神社の歴史について説明しました。

秋葉神社に祀られている秋葉権現は、遠州(現在の浜松市を含む静岡西部)に出現して古来から火消の神として知られ、全国各地で信仰を集めており、東京の秋葉原などの地名はその名残とされています。

そして、こちらの名古屋に存在する秋葉山円通寺も同じ秋葉権現も祀っているようです。

秋葉の火祭りを案内するポスター。

浜松の秋葉神社では、秋葉権現に係る儀式をするための火祭りが毎年行われていますが、名古屋の秋葉山円通寺も同じように実施しているようです。

境内の中心には、火祭りを行うための場所も用意されています。

本堂にも秋葉山、秋葉大権現、秋葉の火まつり関係のもの。

天狗の羽団扇もあり、浜松の秋葉神社にあるようなものが多くありました。

なるほど、この名古屋の円通寺も、浜松の秋葉神社と同じように秋葉権現を祀っているのか。

自分は最初、これは名古屋の円通寺が、浜松の秋葉神社から秋葉権現を勧請して分祀してもらったのだと考えました。

なぜなら、浜松が秋葉権現出現の場所ということは古くから知られていて有名であり、筆者の好きな浮世絵でも秋葉権現は遠州(現在の浜松)のものとされています。

試しにインターネットで検索してみても、Wikipediaなどでは、秋葉は浜松ゆかりのものであるということが出てくると思います。

しかし、筆者の浜松=秋葉発祥、名古屋=秋葉分祀という予想は、円通寺の由緒を説明する案内板によって覆されてしまいます。

日本最古唯一の秋葉大権現ご出現霊場という説明。。

∑(๑ºдº๑)!!

筆者は浜松に暮らす者として、この言葉に目が引きつけられました。

「日本最古唯一」。この説明では、分祀でないことはもちろん、秋葉権現は浜松発祥ではなく、この名古屋の円通寺こそ発祥の地ということになってしまうように思われます。

この他にも境内には、この円通寺こそ日本最古の秋葉権現出現の霊場であることを示す案内がありました。

さらには貼る用の御朱印をいただきましたが、こちらにも日本最古の文字。

それにしてもカラフルな御朱印。。

果たして、秋葉の発祥は浜松なのか名古屋なのか、それとも筆者の考えが浅く、実はどちらも矛盾しないようになっているのか。

非常に気になっているため、何か知っている方いらっしゃったらぜひ教えてください。

浅野祥雲や秋葉山との関係に感じるロマン、興味のある方がいらっしゃったらぜひ秋葉山円通寺へ!

訪問日:2020年2月22日、2021年12月11日

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 名古屋平針にある秋葉山平針御嶽神社でも12月16日に火渡り神事が、行われます!
    名古屋では今や円通寺と秋葉山平針御嶽神社の2ヶ所でしか火渡りはしてないそうです。
    秋葉山平針御嶽神社は1200年前に浜松の秋葉三尺坊大権現が京都鎮火遠征の際にこの地に立ち寄り創建したそうです。

  • 神社好きさん、貴重な情報ありがとうございます!
    平針懐かしい…名古屋に住んでいたころ運転免許更新で行ったことがありますが、平針にも火渡りをする秋葉神社があったのですね!
    ちょっと調べてみましたが、天狗の羽団扇などもあって非常に由緒あるお寺のように思えました。
    名古屋へ行った際はぜひ訪問してみようと思います!

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