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場違いな商品に大量のシール!?秋葉原の謎の自販機コーナーとは?

東京の秋葉原。戦後は電気街として発展し、現在ではオタクの聖地やオフィス街としても有名であり、海外からの観光客を含めたくさんの人で賑わっています。

そんな目覚ましい発展を遂げた秋葉原の陰に、一般的な自動販売機からは想像もつかない奇抜な自販機コーナーがあり、珍スポット的な光景と化している場所があるのをご存じですか?

今回紹介するのはそんな秋葉原の自販機コーナー。果たしてそこではどのような非日常的な体験をできるのか、訪問時の様子について報告します。

秋葉原にそんな自販機コーナーなんてありましたっけ?

愚かね。秋葉原の謎の自販機コーナーなんてググったらすぐ出てくるほど珍スポットファンの間では有名なのよ?情弱な人に勝機なんてくるはずないわ。

目次

謎の自販機コーナー

今回紹介する珍スポットは、大都会・東京のオタクの街・電気街として有名な秋葉原付近にあります。

都内には駐車場所が少なく自家用車には不利、ということでこの日はオートバイではなくJR山手線の秋葉原駅で下車し、徒歩で目的地へと向かいます。

筆者が学生のころは大学が近かったこともあり、よく秋葉原に繰り出して各店舗を散策したものです。電器店やオタクショップの他、秋葉原UDXや秋葉原ダイビルなどの高層ビルなどもありますね。

こんな都会に珍スポットなんてあるの?って思ってしまう人もいると思います。今回紹介するのはかくいう私も学生時代には知らなかった場所なのです(-_-;)

場所は虎の穴、アニメイト、ソフマップなどを初めとして各店舗が連なる中央通りから万世橋を渡った先の、万世秋葉原本店ビルのすぐ隣。上の写真に写る灰色の建物がその場所ですが、遠目には1階に複数の自販機を備えた普通の建物のようにも思えます。

しかし、1階の自販機コーナーにクローズアップすると見えてくるのが、摩訶不思議な世界なのです。早速覗いてみましょう。

∑(๑ºдº๑)!!

普通の自販機と思いきや、缶の中に混じり普通の自販機には似つかわしくない奇妙な商品がたくさん売られていることがわかります。またそんな商品とともに目が行ってしまうのは、自販機に貼り付けられた文字記載のある黄色や白色のテープ、紙といったもの

問題の自販機は1台だけではないようです。この場所に設置されている自販機のほぼすべてがそういった調子なのです。大都会秋葉原にこのような混沌とした自販機があるなどと、いったい誰が想像できたでしょう…

一般的な商品が並んでいるものでも、不気味な黄色のシールが貼られているだけで非常に怪しげな雰囲気を醸し出しています。それは出てきた商品を飲んでも大丈夫なのかと疑ってしまいたくなるほどの怪しさです。

また設置されている自販機は飲料等を販売するものだけではなく、上の写真のようにポップコーンを売っている自販機まであります。発展に追われる日本社会において淘汰され、そうそう見ることができなくなったと思われる自販機が、なんと大都会・秋葉原において簡単に見られるのです…

建物内部にも怪しげなたくさんの自販機や看板。通路は薄暗く、また大変狭くなっていて、大人一人が通るのがやっとといったところ。お世辞にもきれいとはいえないようです…

通路奥の方にも例のポップコーン自販機がありました。こんな薄暗い通路奥で、果たしてポップコーンを買う酔狂な人なんているのでしょうか…いや、そもそもこの自販機から本当にポップコーンなんて出るのでしょうか……

さらに、他には文章記載がある紙に包まれた直方体状の謎の物品を売っている自販機もありました。なかには物品の怪しさとは対照的に可愛らしいすみっ〇ぐらしシールが貼られているものも。いったい包みの中には何が入っているのだろう…

自販機ばかり見てきましたが、ここで床を見下ろしてみます。すると管理状態はあまりよくないようで、床には心無い者どもが捨てていったと思われる缶やペットボトル、お菓子の箱などのゴミが散乱していました

このような謎の自販機がおいてあるだけに、ごみを捨てていくような不届者を寄せ付けてしまうのでしょうか。そして、捨てられたごみが、この場所の混沌さに拍車をかけるという負(?)の連鎖。

天井を見上げみると、建物を構成する骨組みがむき出しになっています。この謎の自販機群が設置されている家屋は今どきは珍しい木材建築であることがわかりますね。

詳細観察

このように混沌とした秋葉原の謎の自販機コーナー。つっこみどころがありすぎて、紹介するこのブログ記事もカオスな内容になりそうですが、ここで筆者はいくつかのカテゴリーにわけてこの場所を観察してみることにします。

商品

まずは商品。一般的な自販機で売られている缶やペットボトルなどの飲料にまぎれて、自販機には似つかわしくないものがたくさん売られているのです。ひとつひとつ見ていくことにしましょう。

∑(๑ºдº๑)!!

カブトムシ…!?なんと自販機の中には、プラスチック製の容器に包装されたカブトムシやクワガタのおもちゃが販売されていました…!しかも540円、690円など微妙に高い(笑)

∑(๑ºдº๑)!!

カブトムシの他には、鉄道模型なんていうものも販売されています。しかも1500円とこれまた高い(笑)ほとんど売切となってしまっているようですが、酔狂な鉄オタがこの怪しげな自販機で模型を購入というドラマもあるのでしょうか…

奇妙奇天烈な商品はまだまだ販売されています。こちらは大小色様々なスーパーボウル。しかも広島へ行った際に女性タクシードライバーに誘惑されたという商品とは全く関係ないと思われる謎の紙がたててあります。

こちらはチェリー缶。これを屋上で食べていると、屋上のおかまに襲われるという謎の内容の紙がこちらでも立てかけられています。おかまとチェリーは何か関係があるのだろうか…

チップスター、他の商品の上に無造作に置かれたおみくじ、シャボン玉なんていうものまで売られています。そしてシャボン玉の前にはこれまたシュールな言葉。

「シャボン玉 夢を飛ばそう。560円 好きな人と遊ぼうね。お地蔵さんにかけてはいけないよ」

値段がこれまた高いうえにつっこみどころがありすぎですが、とにかく常軌を逸した自販機であることがこのような言葉からもわかります。

おみくじの記載がある包みに車の模型、そして秋葉原の名物であるおでん缶。意味不明な商品群にもかなりの多様性があるようで、このような秩序なき多様性がこの自販機コーナーの混沌さの一因の1つとなっていると思われます。

「ムッシュムラムラボール 女の子と投げっこしてください」

なんとも男性の発情を予感させるような文言が貼られていますが、左下のゴム製のボールのことを指しているのでしょうか…ムラムラボールで検索してもこのボールの呼び名としては出てこないため、おそらくこのシールを貼った人の造語であると思われます。

そして、文章記載がある紙に包まれた直方体状の物品。文章にはロシアのウクライナ侵攻や日本政治の腐敗など時事的なものから、中学生のときに友人に感化されてホモになったなど個人的な告白まで、様々な内容が書かれています。包みの中身は一体何なのか非常に気になるところですが、残念ながら今回は買う勇気は出ずでした…orz

シール

商品の次は自販機のいたるところに貼られた文記載のあるシールに着目して見ていくことにします。

全部を見ることは難しいと思われるほどいたるところにシールが貼られていますが、例えば上の写真は、この自販機群の管理者がこの場所をどのようにしたいと考えているかがわかるもの。どうやらこの自販機の管理者の方向性は2点があるようです。

自販機群の目的
  • 暗い時代だが、秋葉原のお客様に一時の笑いを提供するようにがんばる。
  • 常温自販機という概念をこの自販機群から定着させ、電力の削減を計っていきたい。

これを読んで初めてこの奇抜な自販機群が何を目指しているのかを知ることができました。果たして管理者の目的は少しでも達成されているのか…

上のシールに書かれているのは「自販機に貼り紙やいたずらやアートくずれの書き込みをするものは、指20本切り落とす」
……怖すぎです。私刑にしてあまりにも残虐すぎます。こんな文を読んだらどんな者でも貼り紙や書込みをすることはできないのではないでしょうか…

同じ文章は他にもありました。この自販機群の管理者は自分のあずかり知らぬところで自販機にいたずらされるのを嫌っているようです。しかし管理者自身は貼り紙や書込みをしまくっているようですが、それは管理者の特権といったところでしょうか…(笑)

「泥棒へ 目玉をくり貫いて、味噌汁で飲んでやる」×3
…こちらのシールも何とも恐ろしく残酷な表現がされています。どうやら管理者は、むごい表現をしてもはばからない人のよです…

また他の内容として多いのは、ごみの投棄の不法投棄を警告するもの。前章では自販機群の床にたくさんのゴミが捨てられているのを見ましたが、管理者の立場からしたらたまったものではありません。警告したくなるのは至極当然なのですが、その警告方法が無造作にシールを貼るという何とも独特なものであるため、酔狂者の関心を呼ぶ場所と化しているのです。

また前のシールにも記載がありましたが、火のついた煙草に対する警告も多いです。前章でみたように自販機コーナーは木造建築であるため、こちらも管理者が警告したくなるのはもっとものこと。隣家の居住マンションで寝ている赤ちゃんや違反金5250円という消費税込の違反金まで持ち出して警告するなど、こちらでも管理者の独特の警告手法を見てとることができます。

さらに多いのは、災害に対する備えと節電を呼びかけるもので、目的としてはまっとうかもしれませんが、また主張方法が独特。毎日、毎日、地震ですって、そんな身近に感じられる地震って起きてましたっけ…(汗)

節電営業中であることに加え、非常用ロウソクまで販売しているという大変備えある自販機コーナーのようです。これがあれば災害時も安心!…本当にロウソクが売っているか確認まではしませんでしたが(笑)

「節電営業中 福島で大変な御苦労をされている人がいるのに、電気を粗末には使えません。」
お…いままで自販機群をおもしろおかしさを観察してきましたが、こちらはいたってまっとう。なぜこの自販機コーナーが節電を志向しているのか分かります。ここの管理者は奇抜であるだけでなく常識も兼ね揃えた方のようですね。

地震にかかるあらゆる災害について並べられたあと、「死者10万人、負傷者3000万人、経済的損失10兆円」と地震の恐ろしさを数値によって見える化したり、「国があてになりますか。備えあって憂いなし。自分の家族を守れますか。」というようにかなりセンセーショナルに不安を煽ってきます。ここまでくると、管理者の宣伝手法は恐るべしといったところでしょうか…

「日頃より、防災用品は準備してますか。国、自治体の備蓄は、0.19日と言われています。控除はまったくあてになりません。また共助と言ってもどこまで期待できますか。だから自分ことは自分で守ることが寛容であり、自助していくしかなく、缶詰などの備蓄はどうですか。乾パン・おでん缶・やきとり缶などの缶詰類」…これでもかと不安を煽った後に自販機商品を勧めるセールストーク、管理者は商才にも恵まれているということでしょうか…

こちらも毎日、毎日、地震です…と同じ内容のシールに加え、「馬肉を喰って、人生を駆け抜けよう」というこれまた奇抜なシール。こちらにいたってはもはや目的が不明すぎます。馬肉なんて自販機で売ってないでしょう…!

「やきとり缶が一番、電話は三番 昭和ですみません」という某お菓子会社のCMソングをいじった謎の洒落に加え、常温自販機の文字もはや節電を通り越して常温とは画期的すぎます…しかし夏場などこの自販機では飲物がぬるそうで、ちょっと買いたくないですね…(汗)

「すっぽんで2発、赤まむしで3発、4発目は空砲」…下ネタ…?

「落書き、シールやめろ 金玉きりとるぞ。」…キャーッ怖い!っていうかブーメランでは!?(笑)

看板・貼り紙

商品やシール以外には、これまた独特な看板・貼り紙の類といったものもあります。

「水のペットボトル」という謎の表現とチョイスで商品を宣伝する看板。「病気予防に水を」って…

∑(๑ºдº๑)!!

自販機群の家屋において大便や小便をすることを咎める看板。「顔・股間の写真・動画を永久に公開します。」って恐ろしすぎるしなんとも犯罪チック。排便することはもちろん犯罪ですが、この私刑についても犯罪となってしまうのではないでしょうか…というかそもそも撮影されているのでしょうか…(汗)

看板には経年劣化していまったものもあるようで、折れてなくなってしまったり表面が剥がれてしまっている者もありました。

段ボールの不法投棄を咎める看板。本当かどうかわかりませんが、この貼り紙によると、なんと50回も段ボールが不法投棄されたということ…!隣家で寝ている赤ちゃんを気にかけたり、自販機コーナーも最悪な結果は望んでいないなど、管理者の良心も感じることができなくもありませんが、つっこみどころもありすぎ。犯人のカバンにはパンの耳がぎっしり詰まっているって何(笑)

これでもかという長文で反原発の主張を行うという貼り紙。管理者の思いが非常にセンセーショナルな表現により散りばめられています。

その他

その他にもなんで自販機コーナーにこんなものがというものがありました。

「証明写真 24時間営業」と書かれていますが、どこにもそのような撮影機械は置かれていないでしょう!

コンドーム販売機が。一応自販機ということができますが、一般的な自販機コーナーではやはり見ることができない代物ですね。しかも2台って…(笑)秋葉原の自販機コーナーは常人の理解が追いつかないほどレベルの高いものとなっておりました。

CHECK
  • 秋葉原の万世橋付近にある謎の自販機コーナーは商品、シール、看板、貼紙、ポップコーンやコンドームの販売機などにより混沌とした空間と化している。

何回も秋葉原には来たことがあったけど、こんな摩訶不思議な自販機コーナーがあるなんて知りませんでした…(汗)

まとめ

今回紹介した珍スポット・秋葉原の自販機コーナーは、目覚ましい発展を遂げて繁華街と化した街からは想像できないほど、非常にカオスでシュールな場所となっていました。

場所自体は狭いですが、その狭い空間にあまりにもたくさんの見どころがあり、また周りの人の目もあって見学するのにはかなり苦労しました。正直見落としてしまったものもあるのではないかと思っています。

駅から大変近い立地となっているため、一味違う東京や秋葉原の観光スポットとして楽しむことができるかもしれませんね。

発展を遂げる街の片隅で感じとるロマン、気になる方はぜひ秋葉原の自販機コーナーへ!

まとめ
  • 秋葉原の万世橋付近にある謎の自販機コーナーは商品、シール、看板、貼紙、ポップコーンやコンドームの販売機などにより混沌とした空間と化している。

訪問日:2022年8月12日

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