山腹や地中などを堀り抜き、自動車・鉄道などの交通路として利用されているトンネル。
紀元前から見られたこの構築物ですが、西洋近代において著しく掘削技術が発展したこと建設数が大きく増加し、わが国においても導入以降、数多く建設され続けています。
このように我々の交通路において大きな役割を果たしているトンネルですが、実は珍スポットという分野においても、ちらほら名前を見ることができます。
そこで今回は、そのような珍スポットのうちの一つである寄国土トンネルについて、実際に訪問した際の様子をもとに小編で紹介します。
トンネルの中って暗くて、時折ミステリーを感じることがありますよね。
そのような一面をもつトンネルが珍スポットと関係するのは、ある意味道理なのかもしれないわね。果たして今回は、どのような光景を見ることになるのかしら。
奇抜なデザインの寄国土トンネル
今回の珍スポット・寄国土トンネルは、埼玉県秩父市浦山にあります。
この付近は橋立鍾乳洞や浦山ダムなどの観光スポットがあることでも有名な地域。秩父ツーリングに来ていた筆者も、それらを見てまわったあとに、県道73号を南下して当地を訪問しました。
寄国土の読みは「ゆすくど」または「いすくど」。かつて存在していた集落の名前なのですが、集落自体は浦山ダム建設に伴って水没してしまい、現在では地名のみが残っているということです。
目的地付近のスペースにオートバイを駐車します。交通量は多くないため、落ち着いて目的のものを鑑賞することができそうでほっと一息。
身支度を整えて、遠目からでもすでに異様な気配を感じ取ることができるトンネルに一気に近づいていくと、そこには驚きの光景が立ち現れてくるのでした…!
∑(๑ºдº๑)!!
トンネル入口の上部にデザインされていたのは、口を大きく開いた巨大な獅子頭。トンネル入口が獅子頭の口になっているようで、ここを通っていけば、まるで獅子頭に飲み込まれるかのような光景が呈されます。
そう、これが今回紹介する珍スポット・寄国土トンネルなのです…!浦山では獅子舞が400年以上続く伝統芸能となっていて県指定無形民俗文化財にも指定されていますが、これをモチーフとして、このようなデザインのトンネルが建設されたとのことです。
このトンネルが建設されたのは1991年10月。トンネル延長413m、幅8m、高さ4.5mとなっているということです。
入口の獅子頭による奇抜なデザインに対して、明かりに照らされたトンネル内部は獅子頭と関連性がなく、いたって普通の光景となっておりました。
トンネルの反対側の入り口にも獅子が描かれておりました。こちらは、大きな口を開けているようなものではなく、2匹の獅子舞が描かれています。
大きな獅子頭に気を取られて、運転をミスしないように注意しないとね。
まとめ
今回紹介した珍スポット・寄国土トンネル、いかがでしたか!?
浦山の獅子舞という伝統芸能をモチーフにして建設されたトンネルは、巨大な獅子頭に飲み込まれるかのようなデザインがされていて、通行している方が思わず見入ってしまうような光景を呈しているということができるでしょう。
橋立鍾乳洞や浦山ダムなどの観光スポットも付近にあるため、これらを訪問した際はぜひ寄国土トンネルも見ておきたいところですね。
巨大な獅子頭に飲み込まれるようなトンネルのロマン、気になる方はぜひ寄国土トンネルを通行してみましょう!
- 寄国土トンネルは、埼玉県秩父市浦山にある。
- 寄国土の読みは「ゆすくど」または「いすくど」で、かつて存在していた集落の名前である。
- トンネル入口は巨大な獅子頭が口を開いているという奇抜なデザインとなっている。
訪問日:2024年3月30日
詳細情報
- 住所 :埼玉県秩父市浦山
- アクセス:秩父市内より約10km 車で20分
- 営業時間:24時間
- 休日 :無休
- 料金 :無料
- 駐車場 :なし
- 公式HP :https://www.pref.saitama.lg.jp/a1001/doboku-sansaku/isukudotunnel.html
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