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様々なたぬきの置物が飾られた狸王国、愛知県豊明市の住宅街にあり!

住宅街、そこは様々な人々が日々の生活を営む日常性あふれたところです。

そんな場所で、普段の日常を逸脱した摩訶不思議な光景を目にするなど思いもよらないことでしょう。

しかし、それは私たちが気づいていないだけで、実は住宅地にも様々な不思議が存在しているのです。

そこで今回は、住宅地の中にありながら、様々なたぬきの置物により非現実的な景観を作り出している狸王国について紹介します。

日々の生活を営む住宅地に非日常性なんてあるはずないですよ。
そういうのはどこか遠くへ行かないとね。

そりゃ、あなたみたいに冴えないサラリーマンで、つまらない常識に縛られているようじゃ日常に潜む不思議を見ることなんてできないわ。
大切なことは、想像力の解放なのよ?

目次

狸王国レポート

今回紹介する珍スポット・狸王国は、愛知県豊明市の住宅街にあります。

この付近は、戦国時代、尾張の織田信長が圧倒的戦力で進軍してきた駿河の今川義元を奇襲して打ち破った桶狭間古戦場があることでも有名です。

あたりは通常の住宅が連なっていますが、その中に1件だけ異様な雰囲気を発している物件があるようです。邪魔にならないようにオートバイを停車して、高まる期待を胸にその家の観察へと向かいます。

狸王国の概観

∑(๑ºдº๑)!!

ちょっと見ただけでも、たくさんのたぬきのオブジェが飾られていることがわかり、これはかなり期待できそうだ…

他住宅と隣接している側を見ると、大量かつバリエーション豊かなたぬきの置物とともに、「世界唯一 狸王国」と書かれた看板が掲げられていました

たしかに、このようなたくさんのたぬきに溢れた建物は、世界中探しても愛知のこの地にしかなさそうですね…

他にも様々な文言が家屋に掲げられており、興味を引くことになります。

例えば上記の文言は、「西大根の狸でも大根足の狸はいません」。西大根(にしおおね)とはこの付近の地域の名前のことで土地名の”西大根”と野菜の”大根”をかけているようです…親父ギャグか…

こちらはお巡りさんたぬき。その上に掲げられた文言には、「ヤカン(夜間) チカン(痴漢) コリャアカン」、またしても親父ギャグか…

さらにその下には「皮算用銀行」などたぬきの諺を転用した銀行名や、釈迦八相をたぬき風にした「狸八相」などの文言も。

「狸ねいり起こすかね」…たぬき関連の例えを利用した文言。

「役所だより シガラキ焼どうしの結婚は血縁結婚となり禁じます 村長」…人間社会のような近親婚禁止のルールが狸社会にもあるようです。しかもそれは親族ではなく同類の焼き物とは結婚してはいけないというちょっと変わったルールとなって。その下のタコを抱えたたぬきは、そのルールに忠実に従っているということでしょうか…

種類豊かなたくさんのたぬきの置物と狸に関連した様々な文言、これだけでもかなりカオスな光景を作り出していますが、目を引くものはまだまだ続きます。

「たぬき村」…どうやらこの場所はたぬきが居住する場所をイメージしているようです。狸以外にも蛙やアンパンマンなどもいて、かなり多様性がある村のようですね。

「催し案内 ドロブネの反省会 場所 カチカチ山」…何とも絶妙的にうまいキャッチフレーズ。いったいどんな催しなのか非常に気になってしまいます。

「たぬき食堂」…メニューや5%引なども掲げられていますが、もちろん実際には営業していません…

「狸美容院」「カラオケタダ」…こちらも実際には営業しておりません…

左側にいる「村長」、この家屋に存在するたくさんのたぬきの置物のビックボスといったところでしょうか。たしかに他のたぬきより一段と恰幅がいい…

右側には「狸汁反対」を掲げつつ鍋に入れられているまん丸としたたぬき。狸汁なんてたぬきからしたらたまったものではないでしょう。動物愛護の観点からも尊重されなければなりませんね。

下を見てみると、生垣にはところどころにうまい具合に狸が埋め込まれています。こちらをひょこっと覗いているようですね。

続いて上を見てみると、屋根の下には「狸」の文字。また蛇か竜のような生き物や鳥のオブジェなどのたぬきと無関係なものまで飾られており、家の混沌とした外観に拍車をかけています。

「狸武者 発祥の里」 …まさかこのような奇妙な場所が何かの発祥地だとは夢にも思いませんでした。そもそも狸武者とは何なのでしょう、桶狭間の戦いと関係があるのでしょうか…

相当カオスな家ですが、玄関や停車された車などがあり、実際に人が住んでいるようです。あまり度を超した見学は控えねばなりませんね。

玄関付近にもたぬきを初めとしたたくさんの置物。

その種類・数のあまりの多さに圧倒されてしまいますね。

一般的な家が立ち並ぶ住宅街に、このように一軒だけ独特・奇抜なたぬき王国は存在しているのです。

狸王国成立の経緯

気になるのはなぜこのような奇妙な家ができたかというところ。

そこで調べたところ、2016年にメーテレの「ニッポンど真ん中遺産」で紹介された内容によると、この家の家主が庭に信楽焼のたぬきの置物を飾ったところ、近所の子供に喜ばれたのがきっかけとなり、以後40年かけて200体もの置物を集めたということです

まさか近所の子供に喜ばれただけでこのような家にしてしまうなんて、非常に自由かつ奇抜な発想の持ち主なのですね。しかも40年も継続して集めたという執念がまたすごい…

怒涛のようにたくさんのたぬきに思わず魅了されちゃったわ!

まとめ

今回紹介した珍スポット・たぬき王国は、普通の住宅街で非日常的な光景を目にすることができる稀有な家です。

様々なたぬきの置物や、たぬきに関連したユニークなキャッチフレーズや文言を楽しむことはもちろん、40年もかけて作られたという壮大な歴史に身をゆだねてみるのもまた一興であると思います。

ただし実際に人が住む住宅街であるため、見学するときは敷地に侵入するなど迷惑な行為は絶対にしてはいけません。

また鑑賞自体はすぐに終わってしまうため、近くの桶狭間古戦場や東海道五十三次のうちの1つである鳴海宿など、他の目的と併せて行くのがよさそうです。

住宅街の大量のたぬきコレクションから感じるロマン、気になる方は狸王国に立ち寄ってみるのもいいかも!?

まとめ
  • 狸王国は愛知県豊明市の普通の住宅街の中にあって、大量かつ様々なたぬきの置物が飾られた珍スポット。
  • 庭に飾った信楽焼のたぬきが近所の子供に喜ばれたのをきっかけに、家主が40年かけて制作したもの。

訪問日:2022年11月28日

詳細情報

狸王国は個人宅であるため、詳細な場所などについては当サイトでは非公開とさせてくださいm(_ _)m

関連記事:たくさんのたぬき

本記事で紹介したように、たくさんのたぬきの置物が見られる場所は他にも下記のような場所があります。

関連文献

愛知県の珍スポットをもっと知りたければ、以下のものがおすすめ。
狸王国のことも載っているわよ。

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