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愛知県岡崎市の山間部にあるネオキタロー村、閉業した現在の様子は?

”珍スポットはおもしろくも、時にはもろく儚いもの”

かつては世間の注目を集めた施設も、管理が個人単位で行われていたりするなど、一般的な観光地と比較して運営体制が脆弱で閉業してしまった珍スポットはいくつもあります。

愛知県岡崎市の山間部にあるネオキタロー村もそのようにして閉業してしまった珍スポットの1つ。

施設内を見学することは叶わないため、今回はその外観を見学しに行ってきました。

ネオキタロー村って初めて聞きました。

そのような狭い視野では重要な機会がどんどん失われていく。
そしてあなたはネオキタロー村の施設内を見学する機会も失った。
今回はこの記事を読んで、自らの狭量な視野を後悔なさい。

目次

ネオキタロー村とは?

今回紹介する珍スポット・ネオキタロー村があるのは、愛知県岡崎市井沢町という山間部の県道35号沿い。かなりの山道であり走行していると突如としてネオキタロー村は姿を現します。

ネオキタロー村は、この土地の所有していた方(通称:村長、現在80歳)が不法投棄に悩まされていたことに端を発します。村長はこの土地への不法投棄を何とかして防止したいと思い、定年後にこの土地に不法投棄された資材で監視施設(通称:ツリーハウス)を建てることにしました。

当初は不法投棄を監視するために2000年頃に建てられたツリーハウスもやがて人々が楽しめるレジャー施設にしたいと思いたち、キタロー村を”開村”。名称は近所の小学生から「ゲゲゲの鬼太郎」の家みたいと言われたことによるとされます。

やがて、ツリーハウスの向かいに札幌市時計台を模した施設を増設したのを機に、新しいというニュアンスを込めて”ネオキタロー村”へと改称。マスコミやインターネット上でも注目を集め、多くの訪問者を集めてきた珍スポットでありましたが、村長の老齢や家族からの猛反対などの事情により惜しくも2018年に閉業となりました

もう施設内を見学することはかないませんが、外観のみなら眺めることができるという情報を得て、今回筆者は物好きにもその奇抜な施設の外観を見学してきました。

なんで若いときに行っておかなかったんだと、閉業した今になって後悔しているよ。

CHECK
  • ネオキタロー村は不法投棄を監視するために建てられた施設がレジャー施設へと発展したもの。
  • マスコミやインターネット上でも注目を集め、多くの訪問客を集めてきたが、現在は閉業してしまっている。

見どころ1:時計台

ネオキタロー村の見どころの1つとして有名であったのが、札幌市時計台を模して制作された時計台。愛知の山奥になぜこんな建物が!?とドライバーが驚いてしまうような外観で現在も建っています。

時計台正面向かって右側には、かつて入口であったと思われる箇所。特徴的な設置物がいろいろとあるようで、食指を動かされた筆者は1つ1つ観察してくことにします。

入口付近にある謎のイラスト看板。上はかつての秋葉原を彷彿とさせるような猫耳少女の萌絵に「巻かれない 負けるな まっすぐ伸びて!! キタロー村」という吹き出し。下は岡崎市の非公式キャラクターのオカザえもんと思われますが、セリフが一部消されていて何を「するぜ」なのかは残念ながらわかりません。

また、イラスト看板の下にはゲゲゲの鬼太郎のビビビのねずみ男を模したと思われる石像に「キタロー村」という文字が彫られていました。目と口が非常にシンプルな仕上がりになっているのが印象的ですね。

こちらが時計台への入口。残念ながら現在は閉業してしまっているため、謎のナンバープレートが貼られた扉は固く閉ざされてしまっていて入ることはできません。

手前にも無断で入ることを禁止するDUNLOPのテープが巻かれた棒が下げられていました。これ以上入ると不法侵入になってしまうため、ここまででの見学に留めます。

時計台向かって左側にもこれまた怪しげな文言の数々。「廃材アートビレッジ時計台」とありますが、ネオキタロー村は芸術性を志向していたということでしょうか。下には「ネオキタロー村ネットナビ」とあり、ネオキタロー村が流行したインターネット黎明期という時代性を感じることができます。

さらに、時計台のすぐ隣の小高い土地の上からは縄梯子が掛けられており、その上には目のようなものがついた木製のオブジェが立っています。こちらもかつてはネオキタロー村の施設として観察することができたのでしょうか。

この奇抜な外観をした時計台の中はどのようになっているのか。閉業してしまった今となっては、残念ながらインターネット上にわずかに残るかつての訪問者の記録からしか確認することができません。

CHECK
  • ネオキタロー村の見どころの1つであったのが、札幌市時計台を模して作られた施設。
  • 閉業してしまっているため、外観しか見学することができない。

外観の見学だけでも、廃墟好きの楽しさに通じるところがあるかもね。

見どころ2:ツリーハウス

奇抜な時計台に加えて、ネオキタロー村のもう一つの見どころとして有名であったのが、木の上に建てられたツリーハウス。時計台から道路を挟んで向かい側の位置に存在していました。

近くには、「キタロー村」「ネオキタロー村」であることを示す案内がそのまま残されていました。かつての訪問者はこの案内を見て自分がネオキタロー村に着いた喜びに浸っていたのでしょう。

また、ネオキタロー村が不法投棄を監視する施設として建てられた関係で、不法投棄を警告する看板がいくつも立っています。

不法投棄を禁止するという意図は同じであっても、看板の種類には本当にいろいろなものがありますね。ここまで注意喚起されたら、どんな不届者でもゴミを捨てるのにためらってしまうことでしょう。

そして、問題のツリーハウス。閉業してしまっているため時計台と同じように入口の扉はしっかりと閉ざされております。

現在では外に飾られている奇抜な設置物からかつての姿を想像するのみです。

ツリーハウスがあったところには縄梯子は残っているものの、複数階あったとされるハウスは屋根の部分しか残されていませんでした。バランスの悪い木の上で、よく崩壊もせずこうもうまく木を組んで家屋を建てたものだと感心してしまいます。

また、「ネオキタロー村WELCOME&home」と書かれた木製のベンチと机。かつて山道のロングドライブでネオキタロー村に訪問した人たちの憩いの場であったものと思われます。

ベンチの後ろには、マスコミに取材を受ける都度作成されていたと思われる手書きの記念プレート、それもかなりの数です。かつてこのネオキタロー村が一部のマニアにとどまらず、広く世間の関心を集めていたことがわかります。

そして、そのすぐ上にかつてテレビドラマにより流行した「倍返し」なる概念についての実践を宣言するオカザえもんのイラスト。なんとも時代を感じられますね。

CHECK
  • 時計台と並んでネオキタロー村のもう一つの見どころの1つであったのがツリーハウス。
  • こちらも外観のみの見学となり、かつてのツリーハウスは存在しない。

自分自身の物事の捉え方を日々研鑽しておけば、閉業してしまった施設の外観見学でも十分に楽しむことができると思うわ。

まとめ

今回紹介した珍スポット・ネオキタロー村は、閉業してしまった施設であるため、かつてのように施設内に入ることができず、外観を眺めていろいろと思うのみであります。

そのよっぽどの物好きや偶然近くを通りかかった場合でない限り、わざわざ山道を通って見学しにいくものでもないかもしれません。

また施設内は私有地になるため、無断で入ることは犯罪になります。絶対にやめましょう。

閉業してしまった珍スポットに思いを馳せるロマン、もしどうしても気になったらネオキタロー村に立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

まとめ
  • かつて珍スポットとしてインターネットやマスコミでも話題になったネオキタロー村は閉業してしまっており、奇抜な設置物など外観のみ眺めることができる。

訪問日:2022年10月23日

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