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赤坂沢砂防ダム、行政のPR活動により生み出された珍スポットとは?(埼玉県入間郡)

水力発電や利水、治水、砂防などを目的として作り出されてきたダム。日本各地にも数多く存在し、我々の生活を利便性・安全性といった面から支えてくれています。

そのような現代生活において必要不可欠なダムですが、なんと行政により作り出されるダムが、珍スポットと化してしまっているという例もあるそうです。

今回は珍スポット中でもさらに稀有な行政によるものの例として、赤坂沢砂防ダムについて見て行こうと思います。

我々の血税により行われる行政が、そんな珍スポットなんて作るはずないでしょう。

ところが、意図したかどうかはわからないけどそのような事例はあるそうよ。今回紹介する場所はいったいどんな場所かしら。

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目次

赤坂沢砂防ダムへ!

今回紹介する珍スポット・赤坂沢砂防ダムは、埼玉県入間郡越生町にあります。この日は同じ県内の珍スポット・鳥居観音を見た後に目的地へと向かいます。

1時間ほど山道をオートバイで走行してようやく目的地入口へと到着。そこから続く道は車一台通るのがやっとで森林の中にありますが、夕暮れ間近であったため薄暗くちょっと怖い感じがします。

案内板がこの先にお目当てのものがあることを知らせてくれており、非日常的神秘への期待のボルテージはだんだんと高まっていきます。

別の看板には赤坂小便小僧と書かれており、そこまで至る距離は約800メートル。がんばれば入口から歩いていけそうな距離ですね。

というのも、筆者はこの先オートバイで進んでいきましたが、上の写真からも予感されるようにかなりの悪路でした。車の運転に自身のない方は、近くに駐車して入口から徒歩で行くのもありかもしれません。

CHECK
  • 赤坂沢砂防ダムは埼玉県入間郡越生町にある。
  • 入り口からダムへの道は悪路で険しいため、車の運転に自身のない方は徒歩で行くことも視野に入れた方がよさそう。

まるで秘境のような場所にあるところなんだね。

小便小僧と愉快な仲間たち

走行していくとカーブあたりで目的地と思われる場所に差し掛かったため、そこでオートバイを停車。自然の中にあって、疲れた心身が癒されていくような素敵な場所でした。

リラックスするのもつかの間、向こうの方にはなにやらただならぬ気配を感じとることができます。しかも、その中には人影も混じっているようでした。夕暮れ時にこんな場所にいては危険だろう、心配して近づいてい見ると、そこには驚きの光景が筆者を待っているのでした…!

∑(๑ºдº๑)!!

夕暮れ時と気づかう筆者の心配など全くの杞憂でした。そこには、木の上に立つ小便小僧木にぶら下がるお猿のオブジェ号泣しているようにも見えるダム壁という3要素のハーモニーにより、なんとも独特の光景が作り出されているのです!

このような非常事態には落ち着いて一つ一つの要素を見ていくことが肝要。まずは小便小僧から!

この木の上にたつ小便小僧がなんといっても特徴的なのが、股間からの放水があまりにも勢いが良すぎること!まるでビニールホースの口をつまんで放水したときほどの勢いがあると思われます。

勢いよく放水された水はジョーっと音を立てながら水面へと落ちて行っていました。これまで見てきた小便小僧のなかでも、この勢いのよさは群を抜いているといってよいでしょう。

近くには案内板があり、この小便小僧のご由緒が記載されておりました。それによると、この小便小僧は「県民に親しみやすい砂防事業をPRするため、「赤坂堰堤」の整備に合わせ、埼玉県が平成3年に造ったもの」ということ。

なんとこの珍スポットは行政の取り組みにより作り出されたものなのです。たしかに愛らしい小便小僧は親しみやすいという点ではPRに成功しているようですね(笑)

そして、「小便小僧から出る水は、堰堤の約100m上流の沢を水源とし、水源地と小便小僧の高低差を利用して流れ出るしくみ」となっているということ。イメージ図からもわかるように、小便小僧の立つ木の中に導水管を通して排水しているのです。

このような「30年近く水を流し続けてきた小便小僧も「高齢化」により、導水管などのところどころが傷んできており、土砂の目詰まり、空気の混入などにより水の出が悪くなる」ことがあるということ。このように近いうちに見られなくなる可能性も0ではないため、興味がある方は早めに見に行ったほうがいいかもしれませんね。

それにしても「その復旧には、日数を要する場合がありますのでご理解くださいますようお願い致します」との説明がなんとも丁寧(笑)

小便小僧について一通り見た後に気になるのが、同じ木にぶら下がっているお猿の存在。

こちらは砂防事業をPRする小便小僧とは異なり、もはや何でこんなところにぶら下がっているのか意図不明(笑)ですが、こちらも小便小僧とに負けず劣らず何とも親しみやすいですね。

二人の後ろ姿はこのような感じ。森林の中でぽつねんと存在している2つのオブジェはなんともよい味出してますね。

そして、最後に見ていくのが、人の顔のようにも見えるダム壁の存在。ダム壁には水を排水するための穴が3つも空いていて、それが目と口のように見えるのです。そこからダム水が排水される様子はあたかもひとが号泣しているがのごとし。

公式HPでも「号泣砂防ダム」との説明がありました(笑) (埼玉県 【砂防施設】 赤坂沢〔越生町〕)

公式HPの写真に掲載されているように、水量によってはもっと水が激しく排水されていることもあるようです。雨の日の次の日など狙い目でしょうか。

CHECK
  • 森林の中にある赤坂沢砂防ダムには、勢いよく放水する小便小僧、制作意図不明のお猿のオブジェ、号泣しているように見えるダム壁の3要素により、珍スポ的光景が作り出されている。
  • 親しみやすい砂防事業をPRするために、平成3年に行政によって造られた。

行政による珍スポットなんて、なんだか新感覚だわ!

まとめ

今回紹介した赤坂沢砂防ダムは、親しみやすい砂防事業をPRするために、なんと行政によってダムに作り出されたという珍スポットなかでもこれまた稀有な事例となるでしょう。

そこで見られる小便小僧、お猿のオブジェ、号泣ダム壁の3要素による珍スポ的光景からは、なんとも微笑ましい気分にさせられること間違いなし。

前半で説明したように入口からダムまでの道は険しく、ダムには駐車場もないため、車の操作に自身のない方は、入口から徒歩で行くことも視野に入れたほうがいいかもしれません。

行政のPR事業によりダムに作り出された珍スポから感じるロマン、気になる方はぜひ赤坂沢砂防ダムに足を運んでみてください!

まとめ
  • 埼玉県入間郡越生町にある赤坂沢砂防ダムには、勢いよく放水する小便小僧、制作意図不明のお猿のオブジェ、号泣しているように見えるダム壁の3要素により、珍スポ的光景が作り出されている。
  • 親しみやすい砂防事業をPRするために、平成3年に行政によって造られた。

訪問日:2023年10月8日

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