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【埼玉県秩父郡】般若の丘公園-奇獣”パレオパラドキシア”の模型がつくる異様な光景

埼玉県の秩父地方にある小鹿野町は、バイクで町おこしをしていることで知られており、ライダー界隈では比較的有名な場所です。自分も以前、バイク神社として知られる小鹿神社や、バイク弁当で有名な大滝食堂へツーリングしたことがありました。

一方で、バイクとは関係なく珍スポットについて調べていたところ、偶然にも小鹿野町には珍スポットも存在していることを知りました。その珍スポットとは「般若の丘公園」。町のイメージとは少し異なるその存在が気になり、強く興味を持ったため、あらためて現地を訪れることにしました。

今回は、そんなバイクの町として知られる小鹿野町が持つ、もうひとつの側面とも言える珍スポットについて、実際に訪問した際の様子をレポートしていきます。

目次

世界の奇獣・パレオパラドキシア化石産出地

今回紹介する珍スポット・般若の丘公園は、埼玉県秩父郡小鹿野町にあります。この日は東京の自宅からのツーリングで当地を訪問しました。

案内板

ナビに従って目的地へ向かうと、「パレオパラドキシア化石産出地・般若の丘公園」という案内板が現れます。

お目当ての珍スポットに着いたと実感し、これからどのような光景を見るのだろうかと、期待がふつふつと高まっていきました。

また、近くのトンネル上部には、パレオパラドキシアの絵が描かれています。この絵からも、奇獣と呼ばれるこの動物の異様な姿を見て取ることができますね。

駐車場

施設の駐車場にオートバイを停車します。付近には観光客がほとんどおらず、平和で静かな雰囲気に包まれていました。

公園

先客に家族連れの姿があり、少し居心地の悪さを感じますが、せっかくここまで来た以上、そのまま奥へと足を進めます。そして広場へ出た瞬間、思わず足を止めてしまう光景が目に飛び込んできました…!

奇獣・パレオパラドキシア

∑(๑ºдº๑)!!

なんと広場には、他では見たことがないような奇妙な動物が、3匹も跳梁跋扈しているのでした…!

見れば見るほど奇妙に見えてくるこの動物こそが、この珍スポットの主役──奇獣・パレオパラドキシアなのです…!

現地には、パレオパラドキシアについて解説した案内板も設置されていました。内容は以下の通りです。

世界の奇獣
パレオパラドキシア(復元模型)
時代:新生代第三紀中新世(約1500万年前)
産地:現在地
1981年、この場所から世界的にも貴重なパレオパラドキシアの全身骨格化石が産出しました。
この化石を元に、親子で散策する姿を再現したものです。

この見た目が奇妙な動物・パレオパラドキシアは、約1500万年も前にこの小鹿野町周辺に生息しており、その化石が実際にこの場所から発掘されたということです…!

また近くには、パレオパラドキシアについて、さらに詳しく解説した別の案内板が設置されておりました。内容を下記に引用いたします。

世界の奇獣
パレオパラドキシア(生態復元模型)
学名:Paleoparadoxia tabatai TOKUNAGA
時代:新生代第三紀中新世中期(約1500万年前)
地層:秩父町層群奈倉層
産地:小鹿野町大字般若(現在地)

 パレオパラドキシアは、今から1500万年前の海辺に生息していた謎の海獣です。近縁のデスモスチルスとともに哺乳類の束柱目に属しています。このグループは、のり巻きを束ねたような臼歯や厚い板状の胸骨など、現生動物には見られない骨の特徴があります。これらは現生動物には見当たらず、先祖や子孫がわからない不思議な動物でした。
 この動物は、日本や北アメリカ西海岸の第三紀層から発見され、歯や下顎の形から海草やコカイ、陸上の植物、木の芽などを食べていたと考えられています。
 小型の1体は、1981年春、秩父郡皆野町の坂本道夫さんがこの場所から見つけた化石(埼玉県立自然史博物館発掘)をもとに復元したものです。体長約2.3m、体高約1mの個体で、ほぼ実物大に復元しました。他の2体はこれを倍の大きさにしたもので、親子が散策する情景を再現しました。

企画:小鹿野町
監修:長谷川善和(横浜国立大学名誉教授)
資料提供:坂本 治(埼玉県立自然史博物館)
製作指導:埼玉県立自然史博物館
製作:九工房 村上十九

このように、パレオパラドキシアはただ見た目が奇妙であるだけでなく、生物学的にも珍しく、学術的にも研究されている希少な動物であることがわかりますね。

パレオパラドキシアのバックグラウンドもわかったところで、1体ずつ観察していくことにしましょう。
顔がにゅっと前に伸びているのが特徴ですね。少しカバにも似ていますが、カバと比べると顔の先がより前に伸びているのが印象的です。

正面から見ると、これまたすごい顔です。
前に伸びた骨格質の顔に、横並びの歯、つぶらな瞳、さりげなく立っている耳、潰れたような鼻――この構図は、なんとも言えない絶妙な印象を見る者に与えてくれます。

後方に周ってみると、そこには丸々としたお尻に、小さな可愛い尻尾がさりげなく垂れていました。

3体のうちのまた別の1体は、先ほどの個体よりも一回り小さいサイズです。
案内板には「親子の散歩」をする模型と説明があったことから、こちらはパレオパラドキシアの子供の個体なのでしょう。
小さくなると顔の伸びも比較的短くなり、先ほどの個体よりも少し可愛らしさが感じられます。

広場の一番奥にいる個体は3体の中で一番大きく、空に向かって雄たけびを上げているような姿をしていました。
しかしそこにどう猛さはなく、むしろ少し気が抜けたような、平和で愛くるしい印象を受けます。

今から1500万年前、この場所で生息していたパレオパラドキシアの模型が、現在の小鹿野町にあるという光景は、人間もいなかったはるか昔の時代へのロマンを感じさせてくれます。

ろまん

パレオパラドキシア、珍スポットともされることもあって、なんとも独特な姿をしているのね。

パレオパラドキシア以外にも…

チチブサワラ

以上が般若の丘公園の話になりますが、この般若の丘公園には、さりげなくまた別の模型が展示されておりました。

それがこちらのチチブサワラ。パレオパラドキシアほどの見た目のインパクトはありませんが、思わず足を止めてしまうような、静かで渋い光景を呈していました。

パレオパラドキシアと同様、チチブサワラについても近くに説明版が立っていました。以下がその内容になります。

太古の大型魚類
チチブサワラ(復元模型)
時代:新生代第三紀中新世(約1500万年前)
産地:現在地

 1983年、この場所から発見された魚類化石は、研究の結果1994年にサワラ属の新種であることが確認され、「チチブサワラ」と命名されました。
 この模型は、サワラ属の形態的特徴を参考に実物大で復元しました。推定体長は約2mあります。

どうやらこのチチブサワラも、パレオパラドキシアと同じ時代にこの場所に生息していて、現在の小鹿野町で化石が発掘された生物のようです。

また、見晴台の下には、チチブサワラに関するより詳しい解説が記された説明板も設置されていました。
以下に、その内容を引用します。パレオパラドキシアと同様、この模型も学術的な研究に基づいて復元されていることがうかがえます。

太古の大型魚類
チチブサワラ(生態復元模型)

学名:Scomberomorus chichibu UYENO, SAKAMOTO and SAKAMOTO 1994
時代:新生代第三紀中新世中期(約1500万年前)
地層:秩父町層群奈倉層
産地:小鹿野町大字般若(現在地)

 1994年、国立科学博物館の上野輝彌博士ほか2名は、この場所から坂本道夫さんによって発見(1983年)された魚類化石を、サバ科サワラ属の新種「チチブサワラ」と命名しました。発見された化石は、頭部とその周辺の骨格からなり、サワラ属の現生種の中で原始的なウンサワラによく似ています。
 この模型は、サワラ属の特徴を参考にして実物大に復元したものです。推定体長は約2mです。
 チチブサワラに近縁のウンサワラは、日本近海から熱帯の外洋に生息しています。当時の秩父盆地は外洋に向かって開かれていた海で、たいへん温暖な気候であったと考えられています。

見晴台

公園には、この場所で化石が発掘された生物の模型だけでなく、小鹿野町を一望できる見晴台も設けられていました。
記事のまとめでは、その光景を撮影した写真も掲載しているので、よければご覧ください。

彩の国づくり推進特別事業

ここまで見てきた般若の丘公園は、平成7年に「彩の国づくり推進特別事業」の補助を受けて整備された場所だということがわかります。
この場所で見つかったパレオパラドキシアの化石をはじめ、小鹿野町ならではの題材で町おこしが行われていることを知り、なんだか微笑ましい気持ちになりました。

ろまん

パレオパラドキシアを利用した町おこし、なんとも素晴らしい発想だわ!

まとめ

今回紹介した珍スポット・般若の丘公園、いかがでしたか!?

約1500万年前の奇獣・パレオパラドキシアの模型は、なんとも言葉にしがたい不思議な存在感を放っており、小鹿野町ならではの珍スポットと言えるでしょう。

秩父地方は観光スポットが豊富なエリアでもあるため、週末のドライブや散策の途中に、ふらりと立ち寄ってみるのもおすすめです。

はるか昔の時代に生きた奇獣から感じるロマン、気になった方はぜひ般若の丘公園に足を運んでみてください!!

訪問日:2024年3月30日

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