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定福院、草の根活動から作られたユニークなたくさんの羅漢像とは?(埼玉県久喜市)

現代社会の大きな問題の一つに地域コミュニティの希薄化という問題がありますが、それは年々進行して深刻な事象も多く発生しています。

しかしこのような時代にありながら、一方で地域住民による草の根的な活動に始まり、やがてはその地域にとどまらず多くの人々の支持を得て作られたという成功例が珍スポットには存在します。

そのような事例には、地域コミュニティの希薄化という現代社会の問題へアプローチするヒントが隠されている可能性もあると考えられるでしょう。

そこで今回は、地域住民の草の根活動によって生み出された珍スポットの一つである定福院について紹介します。

地域住民が珍スポットを生み出すなんてこともあるのですね。

この国もまだまだ捨てたものではないことがわかるわね。
果たして今回の珍スポットではどのような光景を見ることができるのかしら。

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目次

定福院へ!

今回紹介する珍スポット・定福院は、埼玉県久喜市の佐間にあります。この日は同じ埼玉県の珍スポットである吉見百穴を見終わった後に目的地へと向かいます。

ナビに従って定福院付近まで来ましたが、最初は駐車場を見つけることができずしばらくあたりを周遊しておりました。何周かした後に、定福院入口の向かって右のほうの駐車場にようやく気づきオートバイを駐車します。

入口付近には「真言宗豊山派 八幡山定福院」と立派な石標が立っていて、一見普通のお寺のようにも思われます。しかし、実はよく見ると入り口からしてすでに珍スポ的気配が醸し出されているのです…

∑(๑ºдº๑)!!

入口近くには「羅漢入口」「羅漢寺」という説明とともに立ち並ぶ複数の羅漢。すでにこの時点で定福院が普通のお寺ではないにおいがプンプンしております。

また、お寺に来た人を迎えるかのように参詣道の両脇にもたくさんの羅漢が立ち並んでいました。このような光景を異様と言わずして、いったいなんということができるでしょうか。

入口や参詣道からしてすでに異色の雰囲気が醸し出される定福院、果たして境内ではどのような光景を目にすることになるのでしょうか。

CHECK
  • 定福院は、埼玉県久喜市にあるお寺である。
  • 入口や境内には複数の羅漢が鎮座しており、定福院が珍スポットであることを予感させる。

きっと、境内のなかはすごいことになっているんだろうなあ。

境内に鎮座するたくさんの羅漢たち

山門から入ると、そこには砂利の敷かれた広い境内を見ることになります。遠目に見るといたって普通の境内に見えなくもありませんが、残念ながらそうは問屋が卸しません。境内を散策していくとそこには驚愕の光景が筆者を待ち構えているのでした…

∑(๑ºдº๑)!!

∑(๑ºдº๑)!!

∑(๑ºдº๑)!!

境内の至る所には、たくさんの羅漢がこれでもかというほど鎮座しているのです。しかも鎮座している場所には草木が生い茂っており、シュールな光景に拍車をかけているようです。

しかもこの羅漢たち、よく見るとすごくユニークな表情・格好をしているものがちらほら見られます。いったいこれらの羅漢たちはどのような経緯で、このお寺の境内に鎮座するようになったのでしょうか。

その回答は境内の「羅漢彫り三十周年記念碑」に記載されておりました。それによると、平成元年に先代住職が親しくしていた地域住民とともに「羅漢の会」を結成し、これらの羅漢像を彫るという個性的な文化創造活動が始まったということです。

それ以降、新聞やテレビ等のメディアで紹介されるとともに県内外からも賛同者が増えて羅漢の数は飛躍的にその数を増し、この石碑が建てられた平成30年時点では、近隣や関東一円から参集した300名余りの素人集団によって彫られた羅漢の総数は約770体にも達したということです。

にっこりと鎮座する布袋の石像の隣には、21世紀に残したい埼玉ふるさと自慢100選の記念碑がありました。応募総数はなんと80万にも及んだということで、たくさんの羅漢含めた定福院がいかに埼玉県民から愛されているお寺のなのかが見て取れます。

定福院は、地域住民の活動により生み出された、たくさんのユニークな羅漢が鎮座することで摩訶不思議な光景が繰り広げられているという、れっきとした珍スポットなのです。

CHECK
  • 定福院の境内には、いたるところにたくさんのユニークな羅漢像が鎮座している。
  • 平成元年に先代住職が地域住民とともに「羅漢の会」を結成して羅漢像を彫る活動が始まったとされ、平成30年時点でその総数は770体にも及んでいる。
  • 21世紀に残したい埼玉ふるさと自慢100選にも選出されている。

地域住民の草の根的活動から始まって、このような珍スポットが生み出されたのね。

ユニークな羅漢たち

定福院にはこのようにたくさんの羅漢が鎮座しており、ユニークなものも多々あります。

総数は770体以上あるため、とてもすべてを把握することが難しいですが、ここでは珍スポット好きの筆者を食指を動かしたものの一部を下記に掲載して境内の様子を紹介したいと思います。それではLet’s Rakan!

ゆっくり

笛吹

高い高い

まるまる

西遊記

逆立ち

おかっぱ

だんご三兄弟

閻魔大王

仲良く修行

ピース

愛犬

絶景

上はこんな感じ

おじいちゃん元気

叫んだり、聞いたり、眺めたり

学生

口を丸くして念仏を唱える

にんまり

乙女ポーズ

私が一番!

自分の無能さに絶望

眼鏡

優しいおかっぱ

オペラ歌手のように念仏

華麗に登場!

このように、たくさんの羅漢の一部だけ見ても、それらがどんなにユニークなのか垣間見ることができますね。境内にはさらに下記のように作りかけの羅漢が置いてあったりして、アナーキーな光景であることこの上でないでしょう。

もうすぐできる

まだまだこれから

CHECK
  • 定福院の羅漢はユニークかつバラエティーに富んだものとなっており、中には作りかけのものもあるなどしてアナーキーな境内となっている。

羅漢と言いつつ、もはや羅漢でないものまで混ざっているよね。

新四国八十八か所・坂東三十三観音

たくさんのユニークな羅漢に加えて、定福院には新四国八十八か所お砂踏みや坂東三十三観音など、伝統的な日本仏教と関連した石像もありました。こちらは他の羅漢のようなアナーキーさは抑えられていて、割と落ち着いたテイストの石像となっております。

CHECK

・ユニークな羅漢像以外にも、新四国八十八か所お砂踏みや坂東三十三観音など伝統的な日本仏教と関連した石像もある。

お寺なのだから、ちゃんとお参りする心も忘れないようにしないとね。

まとめ

今回紹介した定福院は、先代住職が地域住民とともに始めた活動が、多くの賛同者を集めてたくさんのユニークな羅漢像を制作したという、草の根活動により生み出された珍スポットということができるでしょう。

21世紀に残したい埼玉ふるさと自慢100選に選出されていることからも、この場所が一部の人のもの好きではなく、広く多くの人々の支持を集めていることがうかがえますね。

埼玉には他にも珍スポットが多く散在しており、交通の便も多いため、他の用途と併せて行くことも比較的容易ですね。

たくさんのユニークな羅漢像から感じ取るロマン、気になる方はぜひ定福院を訪問してみましょう!

まとめ
  • 定福院は、埼玉県久喜市にあるお寺である。
  • 境内には、いたるところにたくさんのユニークな羅漢像が鎮座している。
  • 平成元年に先代住職が地域住民とともに「羅漢の会」を結成して羅漢像を彫る活動が始まったとされ、平成30年時点でその総数は770体にも及んでいる。
  • 21世紀に残したい埼玉ふるさと自慢100選にも選出されている。

訪問日:2023年9月17日

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