古来から日本各地に存在する神社・寺院。そこにはたくさん神様や仏様が祀られており、参拝すれば病気平癒、合格祈願、縁結び・恋愛、安産、商売繁盛、金運向上、長寿など各種ご利益にあやかることができるとされています。
そうした神社・寺院の中に、お寺なのに神様、それも”トイレの神様”を祀りシモの健康に御利益があるとされ、そこで呈される非日常的な様相から珍スポットとしても知られているお寺があります。
そのお寺の名前は明徳寺(みょうとくじ)。果たして明徳寺ではいったいどのようなものが見ることができるのか、筆者が訪問した際の一部始終についてお話します。
最近、夜トイレで起きることが多くてねえ
そんなシモの悩みを抱える人の強い味方が明徳寺。
明徳寺はシモの健康に御利益があるという珍しいお寺なの。
明徳寺の由緒とその境内
今回紹介する珍スポット・明徳寺は、静岡県伊豆市にあります。
この日は浜松から東名高速道路、伊豆縦貫自動車道を経由して月ヶ瀬ICで下道へ降りて目的地へ行きました。
到着すると、そこには明徳寺駐車場の看板と車を数台停められるくらいのスペース。夏場の降り注ぐ日差しの中、駐車場端に我が愛車を停車します。
参詣道の階段を登っていくと、そこにはあるのは木造づくりの立派な山門。大変由緒あるお寺であることがその外観から感じ取ることができます。それもそのはず、明徳寺ははるか昔、南北朝時代の1391年に仏僧によって創建されたのです。
この明徳寺が他と比べてユニークなお寺となっている由縁はその祀っている神様のうちのひとつ、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)によるものです。縁起説明にも書かれていますが、何を隠そうこの神様は東司=便所の守護神で、シモの健康に御利益があるということです。
あまり普通のお寺では聞かないような神様や御利益、筆者のボルテージは境内へ一歩、また一歩と進むたびに高まっていきます…
境内へ入ると、見えてきたのは立派の本堂。一見普通のお寺のように見えますが、そこに掲げられていた言葉は、「東司の護神 うずまき明王堂」。つまり本堂からしてこのお寺がトイレの神を祀っていることが堂々とうたわれているのです。
さらにその周囲を見学していくと、普通のお寺にはなさそうな思わず目を見張ってしまうものが次々と筆者の目の前に登場します。
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Oh…本堂の前には、棒状に伸びて先は丸々とした球状である石が屹立しています。いろいろな珍スポットで男根をかたどった陽石を見てきた筆者にとって、これもそのような陽石の1つに見えて仕方ありません。
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さらにその石の後ろには、なんとパンツやブリーフなどの下着類が売られているのです。御祈祷済みの下着ということで、これを履くと下が健康でいられるとか…まさかお寺でパンツが売られているとは思いもよらず衝撃を受けます。
また境内には特徴的な石像がいくつかあります。こちらは由緒板に載っていた天城慈母勧世音菩薩と思われますが、鎮座しているのがなんと屋根の上!
他にもぼけ封じ観世音や開運達磨大師といったものまで安置されています。本当、見どころのある境内ですね。
さらに隅のほうには鶴のオブジェなどもありました。なぜ鶴がいるのかはよくわかりませんが、ひょっとしておめでたい縁起物ということで安置されているのでしょうか…よくみると嘴の中には参拝者のものと思われるたくさんの小銭が入っていました。
- 静岡県伊豆市にある明徳寺は、シモの健康に御利益がある東司=トイレの神様を祀るというユニークなお寺。
- パンツなどの下着類が売られているなど境内は特徴的な光景を呈している。
ワシもシモの健康を願って、パンツを一枚買っておこうかのう。
東司とトイレの神様
見どころある境内をしばらく散策したあとは、本堂の裏手にまわり、いよいよ明徳寺最大の見どころで、トイレの神様が祀られているという東司に参ります。
東司の入口に掲げられている言葉は「おさすり おまたぎ」、また入り口の右下に鎮座しているのは屹立した陽石、ただごとならぬ雰囲気に期待は高まっていきます。さて東司の中はどうなっているのか、入って確かめようとすると、そこには驚愕の光景が待っていました。
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そこはまるで日常性から切り離された異世界のような様相を呈していました。東司の中には男性器・女性器をかたどった、たくさんのオブジェが安置されているのです…
たくさんある男根は大きさ・材料などの点において多種多様。木製で作られた大きく立派な男根の中には、表面にたくさんのお札が貼られたものもありました。
木製で作られたものもあれば石材を使用しているものあり、大きく立派なものもあれば隅の方でまるでひっそりと生えてきてただずんでいるようなものもあるのでした…
こちらは実際のものよりもはるかに大きな木製の女陰、特徴的な部分までしっかりと彫刻により仕上げられています。その中にはたくさんの小銭が投げ込まれていて、シモの健康を願う人の信仰の対象となっていることがうかがえます。
木製の女陰も多数あり、男根と同じようにこれでもかというほどお札が貼られているものもあれば、参拝者の願いが込められたたくさんの絵馬が掛けられているものありました。
絵馬には、「おねしょがなおりますように」「頻尿がなおりますように」「下の世話にならないように」などなど人々のシモの健康に関する願いがいくつも書かれています。
このような非日常的光景を呈する東司の床には木製の雪隠=トイレもあります。奇抜な男根・女陰ばかり目が行ってしまいそうですが、こちらも見逃さないようにしないといけませんね。
このトイレの神様が祀られている奇抜な東司ですが、その2つあるとされるお参り方法もまた大変奇抜。
1つは東司に安置されている男根・女陰をさする、おさすりという参拝方法。そして、もう一つの参拝方法としては床にある雪隠をまたぐというおまたぎという参拝方法。どちらもシモの健康において御利益があるということです。
- トイレの神様が祀られている東司にはたくさんの男根・女陰があり、まるで別世界のような様相を呈している。
- お参り方法も、男根・女陰をさする”おさすり”と雪隠をまたぐ”おまたぎ”と大変奇抜。
今週末にでも早速お参りしてこようかしら…
まとめ
今回紹介した珍スポット・明徳寺は、シモの健康に御利益があるとされるトイレの神様やたくさんの男根・女陰が祀られており、境内では祈禱済みの下着まで売られているなど、普通のお寺では見ることができない珍妙な光景を見ることができます。
伊豆半島に珍スポットがたくさんあることは有名ですが、明徳寺もそうしたスポットのうちの1つと言えるでしょう。
シモの健康のために参拝するのはもちろん、伊豆半島は一般的な観光スポットにも事欠かないため、他の目的と併せていくことも容易ですね!
トイレの神様から感じるロマン、気になる方はぜひ明徳寺へお立ち寄りを!
- 静岡県伊豆市にある明徳寺は、シモの健康に御利益がある東司=トイレの神様を祀るというユニークなお寺。
- 境内には祈禱済みの下着類が売られ、トイレの神様が祀られている東司にはたくさんの男根・女陰があるなど、別世界のような光景を呈している。
- お参り方法も、男根・女陰をさする”おさすり”と雪隠をまたぐ”おまたぎ”と大変奇抜。
訪問日:2021年7月11日
詳細情報
- 住所 :静岡県伊豆市市山234
- アクセス:伊豆縦貫自動車道 月ヶ瀬ICより約6分 2.5km
- 拝観料 :無料
- 駐車場 :無料(数台)
参考:あわせて行きたい!伊豆半島の珍スポット
伊豆半島にはたくさんの珍スポットがあることで有名だけど、下記のようなところも併せて行きやすいわね。
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