最近ではアイドルや俳優を応援するという意味でもよく使われている「推す」という言葉。これは何かを推し進めたり、広めたりするのに大きな効果を発揮します。
しかし、一方で「推す」力にあまりにも熱意が入りすぎると、あらゆる手段・方向性からその魅力をアピールをしようとして、端から見ている人からすると驚きの光景を呈していることも起こりえます。
今回紹介する珍スポットは、そのような「推し」の力があまりにも強すぎて、カオスな景観を呈している岩下の新生姜ミュージアム。この日訪問した筆者を待っていたのは、まさに驚きの数々でした…!
好きな有名人など推したくなるときはありますよね。
推しというのは誰もが持ちうる姿勢なのだけど、あまりにもその思いが強すぎると、びっくりするようなことにつながりうるのよ。まさに諸刃の剣ね。
新生姜の魅力をPRする岩下の新生姜ミュージアム
今回の珍スポット・岩下の新生姜ミュージアムは、栃木県栃木市本町にあります。この日は、栃木ツーリングの一環として当地に立ち寄りました。
岩下の新生姜ミュージアムは、栃木県栃木市に本社をおく岩下食品の企業博物館。岩下食品は漬物製造販売会社で、代表的な商品に「岩下の新生姜」がありますが、こちらのミュージアムは、その新生姜に関する展示やアトラクションを通して「新生姜のあるシアワセ」を感じられる施設となっており、2015年の開館以来、多くの来館者でにぎわっています。
新生姜の魅力をPRしようと様々な展示やイベントが行われておりますが、強すぎる熱意のためか、あまりにその取組みが奇抜すぎて、館内が珍スポット的光景を呈していることがでも有名な施設。
館内に入ると、日ごろの現実世界を離れたカオスな空間が広がっています。
∑(๑ºдº๑)!!
館内には、新生姜のメインカラーであるピンクに彩られた、たくさんの展示物やアトラクション。それらは訪問者を圧倒するほどの数と種類となっており、とても一度の訪問ですべてを見ることはできないほどです。
ひとえに「岩下の新生姜」と言っても、棚に展示されている商品からもわかる通り、食品、飲料、グッズ、衣服など多岐にわたっていて、こんなものまであるのかと驚きの連続です。
岩下の新生姜ミュージアムの公式キャラクター・イワシカやポケモンのヤドン、コウペンちゃんなどのぬいぐるみが大量に積まれていました。
ピンク色のスクーターなんてものまでありました。正面や側面には「岩下の新生姜」という文字と生姜マークが濃いピンク色で描かれています。
ガシャポンには、岩下の新生姜のミニチュアコレクションやエコバッグ。これだけでもツッコミどころ満載の施設ですが、さらに奥の方へと進んでいくと、さらなる衝撃が筆者を待っていました。
∑(๑ºдº๑)!!
進んでいった先にあったのは、世界一巨大とされる新生姜ヘッド。その高さは5メートルにも及んでいて、根本に空いた穴に頭を入れれば記念撮影をすることもできます。横から大きな箸が新生姜ヘッドをはさんでいるのも、混沌さを加えるのに一役買っていますね。
また近くには、記念撮影用の新生姜ヘッドも並べてありました。家族や友人、恋人などの来館者が被って撮影すれば、一生の思い出とすることができそうですね。
他業種のキャラクターやアーティスト、芸能人などとのコラボレーションも盛んに行われているようです。中には、新生姜と姿かたちが似ているためか、東京タワーのイメージキャラクターであるノッポンまで展示されておりました。
驚きはまだまだ続きます。続いては、世界一巨大な新生姜ヘッドのさきにある新生姜の部屋。入口左右にはカーテンをイメージしているのか、棒状の新生姜が大量にぶら下げられています。
部屋の中に入ると、一見して外と比較して新生姜の展示量は少ないようにも思えますが、こちらはまた別のアプローチにより来館者の度肝を抜いてきます。
∑(๑ºдº๑)!!
部屋の奥の方にはヘッドキャップを被った新生姜がベッドに入って本を読んでいます。思わず、なんじゃこりゃと思わずツッコんでしまいたくなるほど、異様な光景となっておりました。
本棚の棚に置かれている本も「吾輩は新生姜である」「世界の中心で、新生姜への愛をさけぶ」「13歳のハロー新生姜」「限りなく透明に近いピンク」「シン・ショウガ」「魔法生姜じんじゃー★マギカ」など、有名な作品名を新生姜でもじったものが何冊も置かれておりました。
ベッドの反対側には、ピンク色のソファーに腰掛ける新生姜。部屋にあるこれらの展示物はあまりにも意表をつく展示物で、もはや新生姜を推すためであったらあらゆる手段をつくすというこの施設の姿勢が伝わってくるようです。
部屋を出ても展示物はまだまだ続きます。こちらは土の中の新生姜をイメージしたもので、収穫直前のリアルな形を再現しているということです。
世界一巨大な新生姜ヘッドの隣の部屋にも、様々なキャラクターのぬいぐるみや衣服、新生姜の効用や岩下食品の経歴に関するパネルなどが展示されていて、限られた時間のなかで訪問している筆者がさばける情報をはるかに超えていました。
そして、施設の一番奥の方にあったのは、日本古来から存在する神社と、生姜の英語名であるジンジャーを結びつけた施設。その名もジンジャー神社。その鳥居はもちろん新生姜で構成されています。
鳥居をくぐった先にはピンクの展示物に囲まれた本堂。新生姜の神様が祀られているとでもいうのでしょうか…
願い事を記載する新生姜の絵馬までかけられていました。施設のカオスさと比較して、書かれている願い事は割と普通のものが多かったです。
展示物以外にも、様々なアトラクションがあります。こちらは岩下の新生姜の公式キャラクター・イワシカと記念撮影することができるコーナー。
体を動かして遊ぶイワシカくんのゲームなんてものもあり、団体客が楽しそうに遊んでいました。
途中の通路にはたくさんの有名人のサインがかけられておりました。珍スポットというとマニアックであまり広く知られていないものも多いですが、こちらの施設は割と世間に知られているところであることがわかります。
施設の入り口付近にあったステージでは、アーティストによる歌と演奏が繰り広げられておりました。
さらに、ステージの隣には「Cafe New GINGER」。新生姜に関する様々な軽食を注文することができるため、施設内のたくさんの新生姜の展示物やアトラクションを堪能したあとに、一休憩することもできます。
入り口付近には、新生姜に関するたくさんの商品が置かれたお土産屋。来館した際には、旅の思い出に何か買って帰るのもよいでしょう。
あまりにもたくさんの数と種類の新生姜に圧倒されちゃったよ。
まとめ
今回紹介した珍スポット・岩下の新生姜ミュージアム、いかがでしたか!?
岩下の新生姜の魅力をアピールするためにつくられた施設ですが、新生姜のためなら何でもやるという熱意が強すぎるためか、あまりにもたくさんの新生姜に関する展示やアトラクションがあることでカオスな空間を形成されている珍スポットということができるでしょう。
栃木駅から徒歩で訪問することができるため、アクセスしやすいのは良いところ。また近くには蔵の町などの観光スポットもあるため、そちらも併せて訪問することもできますね。
多種多様でたくさんの新生姜の展示やアトラクションから感じるロマン、気になる方はぜひ岩下の新生姜ミュージアムを訪問してみましょう。
- 岩下の新生姜ミュージアムは、栃木県栃木市本町にある。
- 栃木県栃木市に本社をおく岩下食品の企業博物館であり、新生姜に関する展示やアトラクションを通して「新生姜のあるシアワセ」を感じられる施設となっている。
- 新生姜の魅力をPRしようと様々な展示やイベントが行われているが、強すぎる熱意のためか、その取組みが奇抜すぎて、館内が珍スポット的光景を呈している。
訪問日:2024年3月16日
詳細情報
- 住所 :栃木県栃木市本町1-25
- アクセス:東北自動車道 栃木ICより約5km 車で15分/JR栃木駅より約1km 徒歩15分
- 営業時間:10:00-18:00
- 休日 :火曜日、年末年始
- 料金 :無料
- 駐車場 :無料
- 公式HP :https://shinshoga-museum.com/
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