奈良や鎌倉の大仏など一般的に連想されるものからは想像がつかないかもしれませんが、大仏と珍スポットの関係は深く密接に結びついたもの。このブログではこれまでにいくつもの珍スポ的な大仏を紹介してきました。
今回紹介するのは、そのような珍スポ的大仏のうちの一つである三浦大仏、神奈川県内の鎌倉から少し離れた三浦半島に鎮座しているということです。そして、そこには大仏とともに他の要素も加わることで、珍スポ的な様相が強くなっているということ。
果たしてどのような驚くべき光景が繰り広げられていたのか、訪問した時の様子について報告します。
これまでもたくさんの珍スポ的な大仏を見てきましたが、それ以外にもまだまだそのような例はあるのですね。
本当に大仏が珍スポ化する例は後を絶たないわね。
現代に建立される大仏は総じて珍スポ化する傾向があるのかしら。
三浦大仏
今回紹介する珍スポット・三浦大仏は、神奈川県横須賀市にある久里浜霊園に鎮座しております。この日は東京の自宅から三浦半島ツーリングも兼ねて目的地へと行きました。
久里浜霊園を見つけるのに少し時間がかかりましたが、しばらく探索してなんとか入口を発見。園内に入って坂をしばらく上がっていくと「三浦大佛」の看板が目に入ってきて期待のボルテージは膨らんでいきます。
実はこの時、日常性をひっくり返すような異変はすでに始まっているのでした。上の写真の右上を見てください、誰かがこちらを見下ろしているようです。その正体を見極めるために、さらに坂をずんずんと上がっていくと、そこには驚くべき光景が訪問者を待ち受けているのです。
∑(๑ºдº๑)!!
大仏!?なんとこちらを見下ろしていた者の正体は、巨大な大仏様だったのです。神奈川県の大仏と言えば、言わずと知れた鎌倉のものが有名ですが、それ以外にもこのように立派な大仏が神奈川県の三浦半島に鎮座しているのです。
そう、これこそが三浦半島が誇る珍スポット・三浦大仏なのです。雲のような台座に座り、後光を背にして微笑みながら印を結ぶ姿の尊さと言ったらこの上ないでしょう。
高さはなんと13.5メートル。1983年と比較的最近に建立されたということです。
座っている建物もこれまた立派。入口左右には一対の仁王像が立っています。
小高い丘の上に立つ大仏の正面には、たくさんの民家と三浦半島沖の金田湾という絶景が広がっておりました。大仏は三浦半島に住む人々の営みを見守っていてくれているのでしょうか。
- 三浦半島に位置する久里浜霊園の小高い丘の上には、1983年に建立された高さ13.5メートルの三浦大仏が鎮座している。
まさかこんな風光明媚なところにシュールな大仏が鎮座しているなんて、想像もつかなかったなあ。
五重塔と展望場に鎮座する石像
このように立派な大仏が鎮座する久里浜霊園ですが、実はこれ以外にも霊園内には珍スポ的光景を見ることができます。
五重塔
大仏様の後方には、これまた一対の仁王像が守るようにして立つ階段がありました。それを上ると見えてくるのは、赤色の立派な五重塔。
周りはロープで囲われており侵入が禁止されているようでしたが、離れて眺めた五重塔はこれまた格別のかっこうよさ。説明板は文字はかすれてしまって読みにくくなっていましたが、五重塔は手入れがされているためか、比較的きれいに見えております。
展望場に鎮座する石像
そして五重塔から後方へ目を移すと、目に入ってくるのが墓参者休憩・展望場。芝生のけっこう広い広場となっており、墓参者を心地よく迎え入れてくれそうな気がします。
しかし、そう簡単に落ち着かせてくれないのがこの展望場。進んでいくと、そこには日常性をひっくり返してしまうような驚愕の光景が墓参者を待っているのです…!
∑(๑ºдº๑)!!
展望場の隅には丸っこい謎の石像!ダルマのようにも見えますが、眉間にしわを寄せ、太い眉、髭を生やして難しい表情をしている姿は、私たちがこれまで見てきたダルマとは別の何かのようにも思えます。
驚くべき光景はまだまだこれだけではありません。付近に目を移すと、そこにはまた信じがたい光景が目の前に繰り出されるのです…!
∑(๑ºдº๑)!!
こちらはなんとも巨大な一対の手のひらの石像がこれまたご鎮座しております。親指と人差し指で円を作っているようですが、大仏の手のように印を結んでいるのでしょうか…
裏側もこれまたすごい存在感を感じ取ることができますね…
一対の巨大な手のひらの奥へ進むと、今度はたくさんの仏像が鎮座しておりました。
いったいこの場所は何なのか…あたりを見渡していると石碑が立っており、そこには昭和63年から平成元年の間に埼玉県下において幼女連続惨殺の被害者四子を供養し今後この種の悲劇の絶無を祈念するための四童女供養佛と記載されておりました。思っていたよりもけっこうシリアスな場所であるようです…
展望場の隅にはこれまたたくさんの仏僧の石像しており、かつて福井で見た越前大仏の境内を彷彿とさせられるものでもありました。
- 大仏の近くにある五重塔やたくさんの石像においても珍スポ的な光景を見ることができる。
これまた一回見たら忘れられないような特徴的な石像たちね。
まとめ
今回紹介した三浦大仏は、霊園内の五重塔やたくさんの独特な石像とともに、三浦半島の小高い丘という風光明媚な場所でシュールな光景を作り出している珍スポットでした。
特徴的な大仏や石像はここでしか見れないような独特なもので、一度見たものの脳裏に焼き付き忘れられなくなること間違いなし!
三浦半島は他にも有名な観光地が多いので、名物のマグロを食べたあとにちょっと大仏を見に行くなど、他の用途と併せて行くこともできますね。
大仏やその他仏教的オブジェから繰り広げられるロマン、気になる方はぜひ三浦大仏に会いに行きましょう!
- 三浦半島に位置する久里浜霊園の小高い丘の上には、1983年に建立された高さ13.5メートルの三浦大仏が鎮座している。
- 大仏の近くにある五重塔やたくさんの石像においても珍スポ的な光景を見ることができる。
訪問日:2023年8月20日
詳細情報
- 住所 :神奈川県横須賀市長沢1丁目55-13
- アクセス:京急長沢駅より徒歩10分/横浜横須賀道路佐原インターより車で10分
- 料金 :無料
- 駐車場 :有
- 公式HP :http://www.kurihama-reien.com/
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