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その大きさは世界一!奈良の大仏をも手のひらに乗せてしまう牛久大仏

大仏は奈良や鎌倉だけのものではない。

教科書にのっているような既成概念を覆してこの事実を知ってもらうために、筆者はこれまで珍スポットファンには有名ないくつかの大仏について紹介してきました。

しかし、日本各地には有名な大仏がまだまだあります。

今回は、世界一巨大な大仏としてギネスブックにも登録されている牛久大仏について紹介します。

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目次

遠くからでも抜群の巨大さ

今回紹介する珍スポットは茨城県牛久市にあります。

この日はオートバイに乗り、都内の実家から首都高、常磐自動車道を経由して、圏央道の牛久阿見ICで降りて目的地へ向かいます。

ナビに従い進んでいくと、目的地に着く前から異様な光景が目に入ってきます。

∑(๑ºдº๑)!!

行き先に見えるのは、ひょっとして大仏・・・?

思わずオートバイを道脇に停車してその姿を眺めてしまいます。

それにしても手前に見える車や建物と比較して、あまりにも巨大であることがわかります。

そう、この大仏こそあまりにも巨大なことで有名な牛久大仏なのです。

大仏は大きいものと言っても、ここまで巨大なものが存在すると誰が想像できたでしょうか!

しかし、目の前に繰り出されている光景は、紛れもなく現実のものなのです。

筆者は期待に胸を膨らませつつ、大仏のたつ地へ向かいます。

(ちなみにこの大仏、横から見るとドラゴンボールのかめはめ波を撃っているように見えたり見えなかったり笑)

SORA×HOTOKE

目的地へ着くと、まず施設の案内板を確認します。

しかし、大仏の巨大さに加えて、その案内板にも普通の常識では予想もできないような言葉が散りばめられているのです。

SORA×HOTOKE 地上120m。世界一の大仏様と天空の眺め。

SORA×HOTOKE?天空の眺め?

なんと、この牛久大仏はそのあまりの巨大さから空と結びつけて紹介されているのです。

大仏は巨大なものといっても、まさか頭上に広がる「空」と結び付けるとは、一般的な考え方では到底及ばない発想です。

しかし、驚きはまだまだ続きます。

「世界一。ギネスな大きさの大仏様。」

もういろいろとツッコミどころ満載ですが、この牛久大仏の大きさは120mでギネス世界一ということだそうです。

「奈良の大仏が手のひらに乗ってしまう」

その大きさは「奈良の大仏が手のひらに乗ってしまう」というように、あの歴史ある奈良の大仏でも牛久大仏の相手ではないという主張とも思われかねない挑戦的な言葉で表現されております。

「エレベーターで地上85mの展望台へ。」

え!?大仏なのにエレベータや展望台まであるの!?というか中に入れるの?

日ごろの常識を覆す案内板の説明に期待のボルテージが最高潮に達した筆者は、早速受付で拝観料を支払い、アルコール消毒して大仏の建つ敷地内に入ります。

大仏のお膝元

敷地内に入り、まずはご由緒が書いてある石碑を見てみます。

世界最大120M青銅製仏像と、ここでもその大きさが強調されています。

説明の前半では茨城県における親鸞聖人の布教活動や浄土真宗開宗(1224年)の経緯について書かれていますが、後半ではそこからいきなり800年もの時代を超えて、牛久大仏が人類救世・世界平和の願いを込めて西方極楽浄土の主として建立されたと書かれています。

いきなり800年後とか時代が飛びすぎな上に、何でこんな巨大な大仏が建立されたかという誰しも思うだろう肝心な疑問に答えてくれていないことが気にかかるのは筆者だけでしょうか。。

しかも、1224年から800年ということは比較的最近ではありませんか。

案内板には書かれていないようですが、調べたところによると、牛久大仏の建設は1983年頃から開始され、1993年に完成したそうです。

自分が生まれた年より後だった。。

すぐ近くには大仏の頭の模型と「大仏様のお顔は、この模型の1000個分のボリュームに相当します。」という説明。

模型もそれなりの大きさですが、実際の牛久大仏はこれが1000個分集まった大きさとは、何と巨大なことか。。

大きな牛久大仏を背にして記念撮影する場所までありました。

筆者の近くにいた2人組の観光客も、大きな大仏に胸躍らせて撮影しております。

さらに敷地内を進んでいくと、お寺には付き物の山門があります。

山門をくぐったその先には・・・

青空をバックにそびえたつ巨大な大仏と、大仏へと続き参詣道という、何とも見晴らしがよくすばらしい景色が広がっていました。

前方の人々と大仏を比較すると、さらにその大仏の巨大さが際立ってわかります。

なんと大きな牛久大仏!

案内板の説明にあったように、大仏の中へ入ることができるようです。

大仏の立つ台座後方のポカンと空いた箇所が入口となります。

さあ、大仏の胎内へ!

1階 光の世界

胎内へ入ると、まずは1階の光の世界を見ていくことになりますが、そこにはまたまた驚くべき光景が広がっていました。

うっすらと暗い空間に神秘的な光が満ちており、まるでそこは黄泉の国のようです。

側面には何やら光り輝く円状の物体があります、よく見てみると・・・

なんと後光が差した仏像様がたくさん立っているのでした。

そして中央には光背を背負い、黄金色に輝く阿弥陀様までいます。

光の世界と呼ぶにふさわしく、部屋内を照らす神秘的な光がこの部屋内の雰囲気を支配しています。

深海のような青い光が差している場所もあれば・・・

エメラルドブルーや赤といった光が差している場所もあります。

もし彼岸の世界があるとしたら、やはりこの部屋のような光に満ちた場所なのでしょうか。

2階 知恩報徳の世界

階段で上がった2階は知恩報徳の世界となります。

写経できると説明されていますが、写経するのは展望台へからおりてきた際のことで、上がってきた際は様々な展示物を見ることができます。

巨大な大仏ばかり目が行っていましたが、ここは東本願寺というれっきとしたお寺なのです。

進んでいくと外の案内板にあったように、2階入口にも例のごとくのフレーズ。

「空と佛 SORA×HOTOKE 地上120m。世界一の大仏様と天空の眺め。」

仏教用語を知っている方なら、「空」という漢字からは仏教の基本的な教理の1つの「空(くう)」を想像するかもしれませんが、ここで使用されている「空」の文字は地上から見上げた時に頭上に広がる空間の「そら」という意味なのです・・・

またまた大仏の大きさを説明する案内板がありました。

奈良の大仏や自由の女神などよりもはるかに大きい牛久の大仏。

身体各部の大きさについても説明されていて総重量は4000t、高さだけでなく重さもまた常軌を逸しているのですね。

世界最大であるというギネス世界記録の証明書まで額に入れて飾られております。

展示物には右足・親指先端の実物大模型なんていうものもありました。

足の親指だけでこんな大きさがあるなんて・・・

それにしても、なぜわざわざ模型を作ろうとしたのだろう(笑)

その異様な大きさもあってか、各種メディアにも取材されているようです。

例えば上記は読売新聞にて掲載された牛久大仏の記事。

写真はヘリコプターかドローンにより、通常では見ることができない頭上から写した牛久大仏のようです。

取材は新聞だけでなくテレビも。上記はテレビ東京で放送された牛久大仏です。

さらには展示物には大仏が造られていくのを記録した写真まであります。

上記の写真からは大仏がクレーン車によって少しずつ積み上げられていくのが時系列に沿ってわかります。

大仏を一目見たときにはこんな巨大な大仏をどのように造ったのだと思ってしまいますが、巨大高層ビルと同様な方法で組み立てられていることがわかる、非常に貴重な資料ですね。

手や顔面やらもクレーン車で少しずつ組み立てられていったようです。。

こちらにいたっては、組立て途中の大仏の頭上近くをヘリコプターが巡回しています。

なんと大がかりな事業なんだ。。

大仏を掃除する写真なんていうものもありました。

高さ100mの大仏の目からロープを垂らして顔の汚れを掃除していくそうです。

こちらもまたスケールの大きい仕事だこと。

4・5階 展望台

展示物を一通り見終えると、いよいよ待ちにまった展望台です。

大仏胎内をエレベータで上がるという、にわかには信じがたい方法で一気に最上階まで上がります。

エレベータを降りると、大仏胎内とは思えないようなおしゃれな展望台に着きました。

早速外の景色を眺める場所を探します。

外から見たときは気づきませんでしたが、なんと大仏正面胸部には3本の窓があり、そこから外の景色を眺めることができるそうです。

縦に細長い窓ですが、そこから眺める景色はまた絶景。

先ほど歩いてきた参詣道から地平線まで見ることができました。

大仏に展望台という、常識では考えられないような組み合わせを実現させてしまっているのが、この牛久大仏なのです。

3階 蓮華蔵世界

展望台を堪能し、これで一通り見るべきものは見たかと思った筆者はあまりにも甘かったです。

エレベータを使い3階へ降りるとそこは蓮華蔵世界、また驚嘆する光景が目の前に広がっていました。

黄金∑(๑ºдº๑)!!

3階に降りると、一階の黄泉のような世界や展望台の爽快な景色とはまた異なる、黄金色に満ちた壮大な世界が展開されておりました。

そして、そこに飾られているのは約3,400体の胎内仏。

あまりにも光り輝く黄金世界に目もくらんでしまいそうです。

案内板の説明によると、毎日朝夕読経が響き渡る厳粛な空間であるということです。

再び、2階 知恩報徳の世界

再び2階に降りると、そこには和むような仏様の絵とともに尊い教えが記された色紙がたくさん飾られています。

希望する人は、この色紙の前に座り写経することができるそうです。

「人を喜ばせることが大事だ」

「あきず おこらず あせらず」

「夢と希望は決して逃げない 逃げるのはいつも自分だ」

「正しいと信じることのために 一歩前に踏み出す勇気をもとう」

何枚か見ただけでも、はっとしたり身に染みるようなありがたい教えが説かれています。

中にはこんなものもありました、「当たって砕けよ」

日常生活でよく使用していましたが、これって仏の教えとしても使われているのですね。

筆者は今後の人生に向けてこの言葉を胸の中で写経しました。。

お猿のステージ

大仏胎内から出たすぐ後に、大仏の後方にあったのはこんな案内板。

「お猿さんのステージ」!?

お猿さんのステージという言葉から連想されるのは、調教師が猿にあれこれ指示を出して行う曲芸です。

あまりにも予想外のことに筆者の理解は全く追いつきません。

なぜなら娯楽施設なら納得がいきますが、ここはいかに奇抜な巨大大仏があるとはいえ、れっきとした仏教施設。

お猿さんの曲芸が行われるには、あまりにも場違いな場所と思われます。

何かの間違いだろうと思いつつ案内板に従って敷地内を進みます。

やってました!∑(๑ºдº๑)!!

まさか牛久大仏の後ろでは、本当にお猿さんの曲芸が繰り広げられていたのです。

しかもたくさんの観客が集まってすごい盛り上がり様、近くではアイスまで売られています。

大仏にお猿のステージという異質なものが混じりあって、かなりカオスな空間となっています。

いったいどういうこと?

愛される大仏

胎内巡りを終えて辺りを散策していると、いろいろなところに牛久大仏。

自動販売機のデザインに牛久大仏の写真が使用されていました。

きれいなお花畑や、打ち上げられる花火、夕焼けのなかでたたずむ牛久大仏。

まるで朝夕春夏秋冬、どんなときも牛久大仏は自分たちのそばにいて見守っていてくれているようです。

近くの仲見世商店街、ここには牛久大仏のお土産がたくさんあります。

牛久大仏のパッケージが使用された様々なバリエーションのお菓子。

牛久大仏の絵柄をした、大仏様お姿Tシャツ。

牛久大仏は人間よりはるかに巨大な存在でありながら、人々に身近で愛される存在のようです。

ギネス世界一を誇る巨大な大仏から感じるロマン、興味がある方はぜひ牛久大仏へ!

訪問日:2022年7月3日

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは、
    以前私は茨城に住んでいて同じ会社の人が牛久から通っていました。
    何度も牛久大仏を見た方が良いと言われましたが結局見ませんでした。
    改めて画像で見てみると凄さを感じます。
    今度は是非足を運びたいと思います。

    • 賀茂左近さん、こんにちは!コメントありがとうございます。
      自分も先日までは名前しか知りませんでしたが、今回改めて見た時はすごい衝撃を受けました。
      今まで自分が見てきた大仏の中でトップクラスです。
      きっと素敵な気持ちになれます、ぜひ見に行ってみてください!

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