交通や通信手段の発展により国際化が進展した現代社会では、国境を越えて人やモノ、情報などが盛んに行き来しており、各国家間の交流が様々な形で行われております。
このような社会情勢下では、国家間がお互いに影響を与え合うことで、これまでの歴史においては見られなかった事象が、珍スポットを含めて様々な分野で発生しています。
このような影響下で生まれた珍スポットとして、このブログでは以前カイザースラウテルン広場などを紹介しましたが、今回紹介するのもそのような国際化によって生まれたものの一つです。
その珍スポットとは、栃木県の清林寺というお寺にあるアウカナ仏、実際に訪ねた際の様子をもとに小編にて紹介します。
国際化で珍スポットが生まれるなんて、時代の流れについていくのは本当に大変ですね。
時代の流れに取り残されないためにも、日々社会の動きを注視していく必要があるわね。今回の珍スポットを見ることは、そのような過酷な時代を生きる私たちへの処方箋でもあるのよ。
スリランカ国宝に由来するアウカナ仏
今回の珍スポット・アウカナ仏は、栃木県鹿沼市末広町にあります。この日は、栃木ツーリングの一環として当地を訪問しました。
アウカナ仏があるとされるのは、上記の写真のような町の通りに面した清林寺というお寺。周りには観光地めいたものはなく、本当にこのようなところに珍スポットがあるのかと思ってしまうような場所ですね。
清林寺の正式名称は、江南山松壽院清林寺。約700年前に清林という名前の僧によって堂宇を建立されたため、その名をとって清林寺という名前となったということです。
山門も本堂も大変古風な風格を呈しておりますが、これらは明治時代の松岡白雄上人という住職のときに建てられたものであるということです。
このように閑静な町中にあって長い歴史をもつ清林寺ですが、このお寺において抜群の存在感を示しているのは、なんといっても参道脇に立つアウカナ仏でしょう。
アウカナ仏の高さはなんと約19メートル。なんとあの奈良の大仏よりも大きなサイズを誇っております。
近くにはアウカナ仏に関する説明板が立っておりました。これによると、アウカナ仏陀は約1600年前のスリランカの国王が広大な貯水池を造ったことを記念して、アウカナという地域に建てられたもので、スリランカ国民の信仰の的となっているということです。
このアウカナ仏について、スリランカ政府より型取りを勧められて造立に踏み切り、昭和63年にこの清林寺のレプリカが建てられたということです。
この大仏の法要にはスリランカ大統領も出席され、スリランカのデイリーニュースでも3日にわたって報道されるなどしており、スリランカとの友好の証となっているということでした。
このような由緒をもつアウカナ仏、日本古来のものとは趣きが異なり、そのお顔は細長く満面の笑みが浮かべられていて、エキゾチックな雰囲気が漂っておりますね。
また、日本の大仏から連想されるような豊満な体とは異なり、体型はすらっとしていて、何ともスマートな姿をされております。
背後に周ると、背中や台座には中へとつながるような扉がありました。残念ながら鍵がかかっていて中には入れないようですが、この中にはご本尊様が祀られていたりするのでしょうか。
このように大きなアウカナ仏が圧倒的な存在感を示す清林寺ですが、他にも日を限って毎日お祈りすると願いをかなえてくれる日限りの地蔵尊や、一心にお祈りを捧げると苦痛なくポックリ往生できるとされるポックリ様といった仏様も鎮座しておりました。
また手水舎を見ると、たくさんのアヒルのおもちゃという意外なものまでありました。
このアヒルについては、清林寺の仲間なので連れて帰らないでください、またおぼれていたら助けてくださいといった張り紙がされていて、なんとも遊び心のあるお寺であることがうかがえます。
公式インスタグラムもあり、お寺の四季折々の風景や年中行事の様子も投稿されているため、清林寺についてもっと知りたい方は、のぞいてみるとよいでしょう。
今まで見てきた大仏と違って、これまたなんともユニークな姿をされているなあ。
まとめ
今回紹介した珍スポット・アウカナ仏、いかがでしたか!?
田舎の閑静な町中に位置するお寺において19メートルもの高さを誇る大仏は、見た者の日常性を覆すような圧倒的な存在感を示しており、スリランカ国宝のレプリカであることも相まって、この場所を珍スポットとしているということができるでしょう。
周囲に観光地などはあまりないようですが、車の場合は大谷など宇都宮の観光地と併せて訪問するのがよいかもしれません。(実際、筆者もこのルートを取りました。)
スリランカ国宝に由来する大きな大仏から感じるロマン、気になる方はぜひ清林寺のアウカナ仏に会いに行きましょう!
- アウカナ仏は、栃木県鹿沼市末広町の清林寺境内にある。
- 高さは約19メートルあり、町中で抜群の存在感を示している。
- スリランカで古くから信仰されているアウカナ仏のレプリカであり、スリランカとの友好の証となっている。
訪問日:2024年3月16日
詳細情報
- 住所 :栃木県鹿沼市末広町1170
- アクセス:東北自動車道 鹿沼ICより約7km 車で15分/JR日光線 鹿沼駅より徒歩15分
- 拝観料 :無料
- 駐車場 :有
- 公式HP :https://kounanzan-seirinji.jimdofree.com/
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